教育福島0069号(1982年(S57)02月)-010page

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社会

 

小学校

 

小学校社会科の本質をとらえて、社会的事象の教材化を図り、諸能力の系統的な育成を重視し、児童の主体的な学習を促進して各学年目標が確実に達成されるよう次の点に努力する。

 

一 年間指導計画の改善、充実を図り、学校の特色を生かした指導計画を作成する

 

(一) 地域素材の教材化を図り、指導内容を具体化した単元構成を工夫する。

(二) 学年及び単元の有機的な関連や、学習の発展を考慮して、単元配列や重点の置き方を工夫する。

(三) 観察、調査及び表現活動に要する時間並びにまとめ、評価の時間等を適切に配当する。

(四) 指導の結果を反省、評価し、年間指導計画改善のため累積記録をする。

 

二 基礎的・基本的事項を明確にし、社会的事象の教材化を工夫する

 

(一) 学年及び元の目標を明確にし、内容相互の関連を吟味して、基礎的基本的事項を系統的に把握する。

(二) 単元の目標及び児童の実態から、単元のしくみを明確にして、指導の重点化を図る。

(三) 教材化の観点を明確にするとともに、教材の多角的な取り扱いを工夫する。

(四) 各学年で育成すべき能力、態度を明確にし、系統的に育成する方法を具体化する。

 

三 体験的な活動を重視し、問題解決的な指導過程と、多様な指導方法を工夫する

 

(一) 観察、調査、表現、資料活用など主体的に学習する形態や指導方法を工夫する。

(二) 自ら問題を見つけ、見通しを立てて学習ができるよう指導過程を工夫する。

(三) 問題解決の手順、方法を、学習を通して身につけさせ、自ら問題を解決できるようにする。

 

四 学習資料の充実を図り、教材、資料の整備と活用方法を工夫する

 

(一) 資料集、副読本などの作成を計画的に行い、その活用と改善を図る。

(二) 学年や単元ごとに現有資料、地域社会の学習対象等のリストを作成し年間指導計画に位置づけ、効果的な活用を図る。

 

五 学習の評価やまとめを適切に行い基礎的・基本的事項の定着を図る

 

(一) 一単位時間、単元、学期の各段階ごとに適切な評価の場と機会を設け児童の変容を明らかにする。

(二) 評価の方法を工夫し、知識・理解能力、態度を客観的、総合的に評価するよう努める。

(三) 個別指導の場と機会を計画的に設け、一単位時間や単元の終末におけるまとめを効果的に行えるよう工夫する。

 

中学校

 

中学校社会科の基本的構造と三分野の関連に留意して、生徒の主体的な学習の促進を図り、全体として教科の目標が達成されるよう次の点に努力する。

 

一 教科の基本的構造に留意し、各分野の有機的な関連を図った指導計画の改善・充実に努める

 

(一) 第一学年及び第二学年を通して、地理的分野と歴史的分野を並行して学習し、学習の成果が公民的分野の学習に生かされるよう計画する。

(二) 社会的事象についての見方や考え方の継続的な伸長が図られるよう、指導計画を充実する。

(三) 小学校及び高等学校の学習内容との関連を考慮し、一貫性のある指導計画とするよう努める。

(四) 作業的な学習やまとめ及び総括的な計画の時間を適切に位置づけるよう指導計画の改善を図る。

 

二 基礎的・基本的事項を明確にし、社会的事象の教材化を工夫する

 

(一) 教科及び分野の目標と内容、内容相互の関連を吟味して、基礎的、基本的事項を系統的に把握する。

(二) 教材のしくみを明確にし、生徒の実態を考慮して指導内容の重点化を図る。

(三) 身近な社会的事象の教材化を工夫し、生徒の興味、関心を喚起するような教材構成に努める。

(四) 各分野の有機的な関連を図った教材構成の工夫をする。

 

三 学習形態の多様化を図り、生徒が意欲的に問題解決に取り組める指導過程を工夫する

 

(一) 生徒の実態を多角的にとらえ、生徒自らが経験や資料をもとに学習課題を把握できるようにする。

(二) 課題意識をもとに、観察、調査、

 

 

 


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