教育福島0069号(1982年(S57)02月)-013page

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導や、自然を愛する豊かな心情を培う指導法の研究に努める。

 

(一) 自然についての興味や関心が高められ、自然の事物・現象に対する探究心や学習への動機が深められるように、自然に接する機会と場を工夫する。

(二) 児童一人一人が自分の考えにより観察・実験を行い、問題の追求ができるような主体的な探究活動を、積極的に推進する。

(三) 基礎的・基本的な知識・技能の習得を確実なものとするため、指導の重点化を進めるとともに、指導法の改善に努める。

(四) 指導のねらいや指導内容に即し、教材の性格、児童の経験や能力等を考慮して、多様な学習過程を工夫するように努める。

 

三 評価についての実践研究を深め、指導計画や指導法の改善に努める

 

(一) 指導過程における形成的評価を適切に行い、指導の改善充実を図る。

(二) 自然を調べる能力や態度の評価方法について、実践を通して研究を進める。

(三) 「観点別学習状況」については、校内の組織化を図り、評価方法の研究に努める。

 

四 理科の指導の効果を高めるため、学習環境の整備、並びに、教材・教具の整備、活用に努める

 

(一) 地域の自然環境を調査し、積極的に教材化するように努める。また、自然環境を生かした野外学習が、効果的に行われるようにする。

(二) 校舎内外の理科的環境構成を工夫し、理科学習に対する興味、関心を高める。

(三) 生物の飼育、栽培を計画的に行い適切な教材として、効果的に活用する。

(四) 理科室を整備し、児童・教師が機械器具等を、いつでも使用できるような経営を工夫する。

 

五 事故防止に努め、観察・実験が安全に行われるようにする

 

(一) 教師一人一人が、観察・実験の技能に習熟するように努める。

(二) 児童が安全に観察・実験が行えるよう、基本操作を確実に身につけさせる。

(三) 特に、劇物・毒物・発火性・引火性薬品については、保管に十分留意する。

 

中学校

 

本年度は、新学習指導要領の完全実施の二年目であり、新学習指導要領の趣旨の理解をより一層深め、その実現に努める。

理科の目標が達成されるよう、自然の事物、現象に直接触れる活動を重視し、自然を調べる能力及び態度の育成や、自然科学の基礎的・基本的な概念形成が無理なく行われるよう、次の点について努力する。

 

一 「自然を調べる能力や態度の育成」・「自然の事物・現象についての理解」並びに「自然と人間とのかかわりについての認識」を図るよう指導計画を改善する

 

(一) 基礎的・基本的な指導事項の系統を構造的にとらえ、更に、指導内容の重点化が図られるよう指導計画の改善を図る。

(二) 生徒がゆとりを持って探究の過程がとられるよう、また、観察・実験の学習が十分すすめられるよう指導計画を改善する。

(三) 単元・教材内容によって、生徒自ら探究することが可能なものと、そうでないものとの見通しを持った指導計画に改善する。

 

二 生徒が自ら考え、自然を調べる能力・態度と、基礎的・基本的な科学概念の定着を図る指導法、並びに、自然と人間とのかかわりについての認識を深める指導法の研究に努める

 

(一) 身近な自然の事物・現象についての直接経験を十分に図り、具体的な活動を通して探究が進められるように努める。

(二) 生徒の直観や発想を大切にし、生徒自身の考えによる主体的な探究活動が行われるよう努める。

(三) 基礎的・基本的事項と、生徒の能力に応じて習得していく事項とを明確にして、生徒の能力や適性に応ずる指導を工夫する。

(四) 基本的な探究の過程に従ってすべての単元を指導するのでなく、指導内容や教材の性格、更に、生徒の経験や能力に応じて、多様な探究が行われるよう指導過程を工夫する。

 

三 評価についての実践研究を深め、指導計画や指導法の改善に努める

 

(一) 自然を調べる能力や態度の評価方法について、実践的研究を更に深め適正な評価に努める。

(二) 指導過程の各段階における形成的評価を適切に進め、生徒一人一人に対する適切な指導をすすめるとともに指導の改善に努める。

(三) 「観点別学習状況」については、校内や地区の研究体制を整え、評価方法を研究する。

 

四 理科の指導の効果を高めるため、学習環境の整備、並びに教材・教具の整備、活用に努める

 

 

 


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