教育福島0069号(1982年(S57)02月)-017page
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取る美的直観力を育てる指導を大切にするとともに、自由な心情をもとに想像をふくらませる指導に配慮し自己表現の喜びを味わわせる。
(四) デザイン及び工芸の製作の指導に当たっては、目的や条件を明確にとらえさせ、生徒一人一人の発想や構想を大切にし、計画的態度を重視して製作の喜びを味わわせる。
また、デザインでは特に発想や構想の段階を、工芸では製作そのものの段階を重視し、両者を関連づけて指導に当たる。
(五) 鑑賞の指導に当たっては、表現との密接な関連を図るとともに、生徒の感じ方や見方を大切にして、教師の一方的な説明に偏ったり押しつけにならないよう留意する。
三 施設・設備を計画的に充実し、表現や鑑賞の活動に活用する
(一) 各内容の指導が効果的に進められるよう、施設・設備を計画的に充実するとともに、その活用に当たっては、事故防止に十分留意する。
(二) 鑑賞資料の整備・充実については市販の資料のみに頼らず、生徒の作品、身近なデザイン・工芸等からその収集に努めるとともに、鑑賞コーナー等を設置して随時活用できるよう工夫する。
〈選 択〉
一 選択美術設定の趣旨の理解を深め指導計画の作成に当たっては、より深く表現の喜びを味わわせる計画となるよう改善を図る。
(一) 生徒の興味・関心・希望等に応じ題材の選定を工夫し、時間的なゆとりの中で表現内容の質的な充実が図られるよう計画する。
(二) 選択美術としての評価を工夫し、興味・関心・学習意欲・表現の深まりや喜び等から、題材や内容について反省と検討を加えて改善を図る。
二 主体的な学習活動を通し、生徒の個性・能力が伸長されるよう、指導方法を工夫する。
(一) 生徒の感受性・表現方法の独自性を大切にして、生徒が自信を持って主体的に表現活動が行われるよう、援助の仕方を工夫する。
(二) 目的や主題を明確にさせるとともに、既習の内容を生かし、計画的に表現が追求できるよう、構想を明確にさせる指導を重視する。
体育、保健体育
小学校
小学校では、適切な運動の実践によって基本的な技能を養い、力いっぱい運動をして体力を高め活動欲求を満たし、個人、集団での競争やゲームによって勝敗を競う運動の楽しさを体得させることを目指している。そして、運動の楽しさを児童一人一人のものとし「楽しい」ことが児童の積極的な自発性を引き出し、日常生活における運動の継続に連なり、更に、生涯を通じて運動を実践する態度へと発展させることをねらっている。そのため運動の適時性を十分考慮しながら次の点について努力する必要がある。
一 基礎的な運動能力を高めるための指導法の改善に努める
(一) 特に「基本の運動」領域の指導では、「からだの基本的な動き」や、「各種の運動の基礎となるよい動き」を養うために指導計画と指導過程の創意工夫に努める。
(二) 「ゲーム」領域の指導では、「リレー遊び」等を重視し、全力を出してがんばる運動を通して各種の運動の基礎となる運動能力が身につくような指導法の改善に努める。
二 「運動の楽しさ」を体験させるとともに運動技能の向上に努める
器械運動や水泳の指導では、自己の能力に適した課題を持たせ、安全面についても配慮しながら学習課題に挑戦させ、陸上運動やボール運動の指導では、自己の記録への挑戦、個人や集団での技能の習得など、それぞれの運動の特性に応じた楽しさを十分体験させ意欲を盛り上げながら特に次の点に留意し、それぞれの技能の向上に努めさせる。
(一) 指導の「ねらい」を明確にし、焦点化し、具体化する。
(二) 運動の特性を踏まえ系統的・段階的指導を展開する。
(三) 課題に向かって安心して全力で取り組める場面設定の工夫をする。
(四) 意欲を持たせる評価を工夫する。
三 計画的・継続的指導により、「体力」を高める
教科指導はもちろん「学校における体育に関する指導」を充実させ、次の点に留意し、健康の増進と体力の一層の向上を図る。
(一) 「学校における体育に関する指導」の基本方針を明確にし、全職員の共通理解を得て実践する。
(二) 各学校の実態から問題をとらえ、計画的・継続的な指導を実践するため、スポーツテストの結果などを十分活用する。
(三) 一単位時間内における運動量、強さ等を工夫し体力の向上を図る。
(四) 運動課題に向かって全力でいどむ態度を育てる。
(五) 「創意をいかした教育活動」の時間を活用し、創造的な体力つくりを
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