教育福島0069号(1982年(S57)02月)-016page
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図画工作、美術
小学校
学習指導要領及び指導書の内容について研究し理解を一層深め、表現の喜びを味わわせることに重点をおき、創意工夫のもとに充実した学習活動が展開できるようにする。
一 充実した学習活動ができるよう指導内容を構成し指導計画を改善する
(一) 各学年の目標を的確におさえるとともに、児童の心身及び造形的な発達上の特性を踏まえて、興味関心を持って意欲的に表現活動を行い、表現の喜びを十分味わえるよう教材の精選に努めるとともに、評価・反省を重視して指導計画の改善を図る。
(二) 題材の設定に当たっては、内容に偏りがないよう配慮するとともに、各題材の指導内容の関連を明確にして計画する。また、地域の造形素材や児童の興味関心、生活経験等の実態に即した題材の開発に努める。
(三) 各題材における基礎的・基本的事項を明確にして、題材で重点的に扱う事項をおさえて計画する。
(四) 材料及び用具の使用に関しては、直接手による経験を重視し、基本的な種類・品目にしぼりその理解を深めるとともに、系統的、発展的な指導を行い、技能が身につくよう計画する。
(五) 鑑賞の学習については、表現の学習に付随して扱い、表現意欲を高めることを助長するよう計画する。
(六) 合科的な指導について理解を深め児童・学校・地域の実態に即し、ねらい、内容、活動等を明確にして具体的に計画する。
二 表現や製作の喜びを一層深く味わわせる授業の展開に努める
(一) 感受の段階やアイディアを広げる発想の段階を重視した指導方法の研究を深めるとともに、各段階の指導を通して、児童に基礎的・基本的な事項が身につくよう指導方法を工夫する。
(二) 児童の発達段階や個に応じた造形的な見方・考え方・表し方を大切にするとともに、一人一人が意欲的に活動を進めることができるよう適切な指導助言を工夫する。
(三) 低学年の造形的な遊びについて共通理解を深め、児童・学校・地域の実態に即した効果的な指導方法の研究に努める。
(四) 評価に当たっては、作品の評価のみに偏ることなく学習過程における評価を適切に行い、児童一人一人の理解を深めるとともに、指導計画や指導方法の改善に役立てるようにする。
三 施設・設備を計画的に充実し、表現や鑑賞の活動に活用する
(一) 各題材の指導が効果的に進められるよう、施設・設備を計画的に充実する。特に造形的な遊びにかかわるものについては、支障をきたさないよう留意する。また、教材・用具等の整備・保管・活用について効果的な方法を工夫するとともに、用具等の取り扱いについては事故防止に十分留意する。
(二) 各学年の鑑賞の指導に関連して、校内の適切な場所に作品を展示し解説を加えるなど、学校生活全般を通じて随時鑑賞できるよう工夫する。
中学校
学習指導要領及び指導書についてより一層の研究を深め、指導に創意工夫を加えて、創造的な表現や製作の喜びを味わわせ、一人一人を生かす充実した授業の展開に努力する。
一 主体的で充実した表現や鑑賞の活動を通して、その喜びが味わえるよう指導内容を構成し、指導計画の改善に努める
(一) 美術科の基本的な性格と指導のねらいを明確にして、生徒の実態に即し一人一人が主体的に取り組めるよう、題材の精選、時間の配分、指導事項の重点的な取り扱い、題材相互間の関連等を工夫した指導計画に改善する。
(二) 各学年の指導内容に偏りがないよう調和を図るとともに、生徒の生活経験や行事との関連、地域の実態等を考慮し効果的な指導ができるよう計画する。
(三) 教材や用具及び表現技法については、基礎的・基本的事項を明らかにして、生徒の能力・興味、必要等に応じて選択するとともに、範囲を広げ過ぎたり、高度な取り扱いにならないようにする。
二 表現・製作の喜びを一層深く味わわせる授業の展開に努める
(一) 表現(製作)の指導に当たっては感受(発想)、構想、表現(製作)鑑賞・反省の過程を大切にし、それぞれの段階で生徒が主体的に活動し創造の喜びが味わえるよう、指導の方法や助言のあり方を工夫する。
(二) 表現内容を豊かにするため、特に感受の段階や発想の段階において、生徒一人一人の個性的なひらめきを生かす指導を大切にする。
(三) 絵画及び彫塑の表現の指導に当たっては、対象の持つ美しさをつかみ
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