教育福島0069号(1982年(S57)02月)-028page

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二 運動の特性を明らかにし、内容の具体化を図り、能力を高めるための学習指導の改善に努める

 

(一) 各運動の特性、課題を明確にし、生徒が主体的にその課題を解決していく過程の中で、相互に協力し、克服し、努力し、苦心して体得させる運動の喜びや楽しさを味わわせることができるよう工夫する。

(二) 生徒一人一人の体力、運動能力に応じた適切な運動処方を工夫し、科学的な練習法による指導に努める。

(三) 意欲的な学習態度を育成するため各種日ごとの到達目標を設定するとともに、評価の観点を具体化し、自己評価、相互評価が生かされるよう努める。

 

三 体力の向上を推進する

 

(一) 学校教育活動全体を通して、体育活動を組織化し、体力の向上に努める。

(二) 一単位時間内における運動の量・質・強度・頻度等を工夫し、体力の向上に努める。

(三) 到達目標に向かって意欲的安取り組む態度を育成するとともに、課題学習の設定を工夫し、体力の向上に努める。

(四) 施設・用具を最大限に活用できる実践能力を育成するとともに、安全意識の高揚に努める。

 

四 保健学習指導の充実に努める

 

(一)指導計画の作成に当たっては、地域や学校及び生徒の実態を十分把握し目標・内容の具体化を図るよう努める。

(二) 学習指導を効果的に進めるため、内容の系統性や関連性を明確にするとともに、指導内容の構造化と重点化に努める。

(三) 生徒が現在及び将来の生活における健康の問題を自ら発見し、自ら解決できる能力を育成するため、健康に関する認識の実態を把握するとともに、教材の選定や教育機器等の適切な活用による学習指導法の改善に努める。

(四) 他教科及び、特別活動等による、保健学習・保健指導との関連を図るとともに、安全教育に関する指導内容の充実に努める。

 

音楽

 

中学校の学習内容と関連を持たせながら、幅広くさまざまな音楽に親しませるとともに、学習活動を通して、音楽を的確に聴き取り感じ取る感性面の指導と、演奏や創作等の技術面の能力が高められる指導の工夫が必要である。そのためには、生徒の実態及び学校の実情に応じて、各領域の指導内容の精選と重点化を図るとともに、指導法の改善・充実に努め、教師自らが音楽芸術の持つ底知れぬ深さ、美しさに着目し、広い視野に立って生徒一人一人が心から真の音楽美にふれる指導が望まれる。

 

一 基礎的な能力の伸長を図る

 

(一) 音楽の表現・鑑賞の喜びを経験させ、音楽を愛好する心情を養うためには、音楽の諸活動を通して音楽の美しさ、楽しさ、喜びなどの感動的な体験を基礎として、興味・関心を喚起し、読譜力、聴取力等の基礎的な能力を高める指導に努める。

(二) 生徒の実態、学校・地域の実情等を十分に把握するとともに、実態に応じた指導計画や、指導のねらいを明確にして教材の精選を図り、基礎的な指導がゆとりある学習活動の中で、効果的に深化が図れるように努める。

(三) 音楽の諸能力を的確に身につけさせるには、教師中心の授業だけでなく、生徒自らが音楽のなりたち、くみたて等に気付き、創造的に音楽の表現ができるような指導の手だてが必要である。生徒一人一人が生き生きと主体的に授業に参加できる指導法の改善に努める。

 

二 表現・鑑賞の能力を高める指導

 

(一) 歌唱指導においては、視唱力を的確に身につけるとともに、楽曲の持つ曲趣にあった適切な表現ができる技法と音楽的な感受性が統合的に高められる指導をする。

(二) 器楽指導においては、独奏、重奏、合奏を通して、常に美しい音色と正しい音高を作るとともに、奏し合わせる楽しさを経験させながら、豊かな表現ができるアーティキュレーションの奏法が身につく指導に努める。

(三) 創作指導は、創造性の伸長と創作の過程が指導の中心であり、生徒の実態に応じた効果的な指導法を工夫する。

(四) 鑑賞指導においては、表現活動と関連を密にして、教材を精選し、音楽の持つ美しさや楽しさの中で、真の感動を得させるよう心がける。

(五) 日本の伝統音楽や郷土の音楽については、中学校の共通教材との関連を図り、「内容の取扱い」で示され

ているジャンルの中から、適切な曲を選び教材化する。指導に当たっては、日本の音楽の生成した背景を理解させるとともに、その美しさが感覚的にも感得できるようにする。

 

 

 


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