教育福島0069号(1982年(S57)02月)-031page
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ついて十分検討し、生徒・学校・地域の実態に適する専門学科として特色づけるよう工夫する。
(三) 保育科においては、保母資格取得の内容との関連を図り、専門性の高い知識と技術を習得させることができるようにする。
農業
農業教育の目標を十分踏まえて、実践的、体験的な農業学習の中から勤労の喜び、成就、達成の喜びを通して、人間性を豊かに育てる教育的価値を常に究めるとともに、農業教育をより魅力あるものにするため、指導法の改善を積極的に導入し、指導の効果を図るよう次のことについて努力する。
一 基本的事項の指導の徹底を図る
農業の各分野における生産や経営に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させるため、教育内容及び指導法の改善を図る。
二 実験実習の充実強化を図る
農業学習に対する興味、関心、学習意欲を高めさせ、問題解決の能力を伸ばし、自己の学習能力を育てるために実際的、体験的学習の充実を図る。
指導に当たっては、次の点に配慮する。
(一) 生徒の学習段階に留意しながら教材を選定し、教材の配列を工夫する。
(二) 実験・実習と座学との関連を図る。
(三) 問題を解決する体験の機会を提供し、低学年からプロジェクト学習法を一層推進する。
三 学校農場の改善充実を図る
農業教育の学習の場として、性格や目的を明確化し、その機能を十分発揮できるよう改善に努める。
四 学校農業クラブ活動の充実強化を図る
学校農業クラブ活動を通して、生徒の自発的学習を喚起させ、農業教育を推進させる原動力として、指導の強化を図る。
五 指導力の向上を図る
専門教材、科目について、常により高い知識、技術の習得を図るため、次のような研修の推進充実を図る。
(一) 科学技術の進歩に対応しうる産業技術の研修に努める。
(二) 授業研究等の現職教育の強化推進に努める。
水産
新しい海洋利用の動向等により、水産業に対する新たな認識が高まりつつある。このような背景のもとに、水産業の意義や役割を理解させるとともに高度化、多様化しつつある水産業に対処することのできる応用力を備えた人材養成のため、次のことに努める。
一 基礎的・基本的事項を重視する
水産の各分野における生産に関する基礎的な知識と技術を習得させるため教育内容の精選集約を図る。
二 体験的学習の充実を図る
(一) 実験・実習などの体験的学習を中核として、指導の充実を図る。
(二) 海洋実習・乗船実習においては、季節や天候など自然の制約をうけることが多いから綿密な計画に基づいて、事態に対応できるよう十分配慮するとともに、指導体制の確立に努める。
三 職業資格取得の指導の充実強化を図る
各種の資格の取得は、生徒に目的意識を形成させ、学習意欲の向上にも役立つので、一層の指導の強化を図る。
工業
工業教育をより魅力あるものとするため、その指導内容・方法について十分な検討を加え、多様な生徒一人一人に対応した学習が成立するよう工夫改善に努めるとともに、新設された工業基礎科目等を通し、工業に関する広い視野を養うための知識と技術を身につけるようにする。これらの課題にこたえるため、次の諸点に努力することが望ましい。
一 各学科の教育内容を検討し改善充実に努める
(一) 工業の教育内容は特に五十八年度以降における専門科目の構造化・精選を図り、専門教育としての水準を維持しながら、多様な生徒の発達段階に対応できるような工夫・改善を図るとともに、将来においても発展的に学習を継続できるよう基礎的・基本的事項に重点をおく。
(二) 指導に当たっては、実験実習などの体験的学習を一層重視し、体験的に学習しがたい内容は視聴覚機器の利用や工場見学など、いわゆる座学
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