教育福島0069号(1982年(S57)02月)-033page

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めるとともに、実験・実習にかかわる諸研修の充実に努める。

 

特別活動

 

望ましい集団活動をとおして、心身の調和のとれた発達を図り、個性を伸長するとともに、集団の一員としての自覚を深め、協力してよりよい生活を築こうとする自主的、実践的な態度を育て、将来において自己を正しく生かす能力を養う。

 

一 指導計画を十分に検討し、その改善に努める

 

(一) 教育課程の編成に当たって、特別活動の位置づけを明確にし、適切な授業時数の確保に努める。

(二) 各学校の実態に即し 「勤労にかかわる体験的学習」を盛り込むように勤労観や職業観の育成に努める。

(三) 生徒指導(進路指導を含め)の充実に資する計画であるよう配慮する。

(四) 各教科及び特別活動の各内容相互の関連を十分に図るようにする。

(五) 生徒自身による実践的活動を助長し、「ゆとりある、しかも充実した学校生活」ができるよう努める。

(六) 評価の方法を検討しその改善に努める。

 

二 各内容ごとの重点

 

(一) ホームルーム

(1) ホームルームの活動時間の確保を図り、指導要領の五つの内容を網羅し、生徒の基礎的な生活集団としての役割を果たすとともに生徒一人一人の活動が十分行われるように配慮する。

(2) 生徒自身によるホームルーム運営委員会の活動を助長し、自主的自律的運営に努める。

(3) ホームルームを構成する生徒一人一人についての理解に必要な資料を収集し、適切な指導を行うよう努める。

(二) 生徒会活動

(1) 生徒会活動の三つの内容の調和を図り、教師の適切な指導のもとに生徒が自発的・自治的な活動を展開し得るよう努める。

(2) 生徒総会、各種委員会の諸活動が、ホームルーム活動と有機的に関連をもつように工夫する。

(3) 生徒会の運営が有効に機能するよう、平素からの指導に十分留意する。

(三) クラブ活動

(1) 健全な趣味や豊かな情操を育てるため、活動時間の確保を図るよう留意する。

(2) 各単位時間の活動のねらいを明確にし、実施時及び実施後における適切な評価を行うよう努める。

(四) 学校行事

(1) 学校行事の持つ教育的意義を十分理解し、その時間の確保とともに、特色ある学校づくりに努める。

(2) 各種の行事の持つ教育的価値を分析するとともに、生徒一人一人が自分のものとしてとらえ、充実感が持てるようにする。

(3) 勤労意欲や連帯感が育成されるよう配慮する。

 

進路指導

 

高校教育の普及が著しく、その一般化が進み、高等学校が国民教育機関としての性格を強められるに伴い、高校生の進路もますます多様化の一途をたどっている。

広義の生徒指導の一環として、生徒の適性・能力に応じた進路指導を充実することは、生徒に自らの人生を考えさせるうえで大変重要である。高等学校における進路指導の適時性を失わないよう適切な進路指導計画とその実施が求められている。

 

一 進路指導本来の意義を確認し、校内の指導体制を確立する

 

進路指導は単なる就職・進学の選択指導ではなく、人間として望ましい生き方を自覚させ、将来の生活において自己を実現させる能力を育てることを目標としている。生徒の進路意識は、教師側の組織的、計画的な努力のなかから培われていくものである。教師及び学校側の進路に対する積極的な指導体制の確立を図る。

 

二 発達段階に応じた進路指導の充実を図る

 

高校生活への適応指導に始まり、自己理解、進路設計、進路の選択・決定及び卒業後の追指導に至る一連の進路指導を、生徒の発達段階に応じて計画的・継続的に進めるよう、進路指導部門とクラス担任との有機的な連携指導を推進する。

 

三 ロングホームルームでの進路指導の充実に努める

 

成長に応じた発達課題をロングホームルームの中で与え、これを成し遂げることの繰り返しにより進路意識が発達していくことから、ロングホーム・ルームの役割は極めて重要である。従来にも増してロングホームルームにおける進路指導の充実を図る。

 

四 進路と結びついた目的意識のかん養に努める

 

生徒の多様化に伴い、目的意識の明

 

 

 


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