教育福島0077号(1982年(S57)12月)-011page
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施しているものである。本年度は、文学、彫塑、演劇、工芸、合唱の五部門を実施したが、開催地区を中心として県内各地より参加者があり、文化活動に携わる人々の研修の場として、好評を博した。
九 「こども芸術劇場」と「青少年芸術劇場」
こどもや青少年に対し、優れた舞台芸術を鑑賞する機会を提供することにより、芸術鑑賞能力の向上と豊かな情操のかん養を図る趣旨で、文化庁が派遣する我が国一流の舞台芸術公演を県内四市において開催した。
十 移動芸術祭巡回公演
この行事は文化庁が派遣する中央の優れた舞台公演を春、秋にわたって実施し、芸術鑑賞の機会を提供することにより、芸術文化の振興を図る趣旨で開催されるものである。
本年は表5のとおり実施され、各会場とも非常に好評であった。
十一 第三十五回福島県文学賞
広く県民から作品を公募して、優秀な作品を顕彰するとともに、本県文学の振興を図る趣旨で昭和二十三年度から始められた県文学賞も、本年度で第三十五回目を迎えた。
本年度の県文学賞は、五月上旬に募集を開始し八月五日に締切り、小説、詩、短歌、俳句の四部門に二百二十一点の応募があった。これは昨年度の二百十点に比べて若干多くなっており、ここ数年連続して応募数が二百点を越えていることは、本賞が県民文学活動の身近な発表の場として定着しているといえよう。
本年度の応募内訳を見ると、小説五十五点、詩六十八点、短歌三十四点、俳句六十四点となっており、昨年と比べ詩が十一点増えているのが目立つ。
年齢別では十三歳から八十七歳までと応募者の幅の広さが見られ、平均年齢も四十一・二歳と昨年の四十七・九歳に比べ六・七若返っている。
本年度の受賞作品は表6のとおりであるが、二年連続して該当者がなかった短歌部門を除き、三人の文学賞は全員女性が受賞することになり、文学賞募集開始以来初めてのケースとなった。
なお、受賞作品集である「県文学集30」は昭和五十八年三月発行を予定している。
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表3 昭和57年度芸術セミナー実施状況
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表4 こども芸術劇場及び 青少年芸術劇場実施状況
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表5 昭和57年度移動芸術祭巡回公演
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工芸部門(矢吹町中央公民館)
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