教育福島0077号(1982年(S57)12月)-014page

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下二十一名(営繕課併任職員等五名を含む)となり、室が狭溢なため二室に分かれての執務ではあるが、各施設のオープンをめざして仕事に取組んでいる。美術館、図書館の両施設は、五月二十六日に入札を行ない、美術館は且ュ島建設仙台支店、図書館は椛蝸ム組仙台支店が落札した。その後、七月七日の契約議決(六月定例県議会)を待って七月十一日に着工となり、仮囲い等の安全施設の設置を完了した八月四日に起工式並びに安全祈願祭が行われた。工事は、地盤の悪さを克服しながら順調に進み、九〇〇セットに及ぶ杭打ち工事も十月二十九日に完了し、これにより基礎工事が本格化されることとなった。

また、美術館の作品収集については現在まで、購入、寄贈等合せて四百点余にのぼっており、特に本年度に入ってからの収集作品の中には、ベン・シャーンの「スイミングプール」、「WPAサンデー」、「ラッキードラゴン」、ジョン・スローンの「ジェファ−ソンマーケットナイト」などの話題作のほか、本県いわき市出身の田口安男氏の「季節を通り抜けて」、同じく二本松市出身の大山忠作氏の「爽涼」も含まれており、これからも優れた作品を収集すべく、郷土作家の調査研究等の学芸活動が進められている。

 

二 県立博物館

 

博物館の建設準備作業として、本年度は建築基本設計と展示基本設計を外注委託することとしているが、そのうち展示基本設計については、「潟gータルメディア開発研究所」と九月六日に委託契約を締結し、学芸員との打合せ会議も第三次まで進んでおり、また建築基本設計については、プロポーザル方式により轄イ藤武夫設計事務所を選定し、十二月七日に委託契約を締結した。

一方、博物館の展示品として必要な展示資料の所在調査、出品確認調査も順調に進み、展示資料として把握件数は約四千点に達している。

 

表8 昭和五十七年度福島県文化センター事業

表8 昭和五十七年度福島県文化センター事業 表8 昭和五十七年度福島県文化センター事業

 

 

 


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