教育福島0077号(1982年(S57)12月)-042page
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ふるさと探訪
県指定重要無形民族文化財(芸能)
津島の田植踊
津島の田植踊は三号十四日(もと旧、今新暦による)に、小三月の行事として行なわれ、津島、南津島、下津島、赤字木の四地区で、それぞれ家々を訪れて演ずる形式のものである。四地区はそれぞれ小異があるが、同じものと見ることが出来、人数や次第は各地区で同様である。現在、連合の保存会が組織さ紅て保存をはかっている。
構成は、南津島の鍵によると、鍬頭一、種下し二、太鼓二、さゝら二、早乙女五等が串、早乙女は四つ竹、さゝら、末広等を持ち、或は無事にもなり、歌に合せて踊る。内容は、鍬頭の目上にはじまり、苗代、種蒔き、育苗、宙植、収穫、籾摺の行事ひと通りのことが、歌と往事によって存われる。最後に踊子が退場した後、鍬頭が一人残って祝書を述べる。その後太神楽七芸などの余興も演ぜられることがある。
古風な歌がそれぞれに沢山残っており、「豊焦宙植手踊」とも呼ばれているが、この催しは、旧歳、新歳のみろく世を祝するものともいわれる。
踊は古風で、とゝのったものであり、伝承はしっかりしている。三月争祝行事の一典型として寮内では貴重な存在である。
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(所在地 双葉群浪江町下津島字町五〇番地
保護団体 津島郷土芸術保存連合会)
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