教育福島0077号(1982年(S57)12月)-043page
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重要文花財
木造千手観音立像 一◆
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この仏像を安置する観官堂(重要文化財)は、鎌倉初期の建久年間に建立されたと伝えられる。その後永禄年間に修理したが、慶長十六年の大地震で倒壊し大修理をおこなった。木割雄大な和様建築で、豪健な趣きがあり、鎌倉時代の建築の特色を残している。
本尊千手観音立像は、像高八メートル五〇をこす、一歩彫成の大像である。両肩先を接ぎ合わせ、圧面の合掌手、宝鉢手など計四〇本の手は溺材でつくられている。像は立木に彫ったような感じを与える優作で、通称「立木観音」といわれている。
{所在地 会津坂下町大字 塔寺字上ノ山 所有者 恵隆寺}
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