教育福島0078号(1983年(S58)01月)-012page

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次の審査委員によって本審査を行い入賞者を決定した。(敬称略)

・審査委員長

郡山女子大学短期大学部教授 長谷川 寿郎

・審査委員

福島大学教育学部教授 蜂谷 剛

福島女子短期大学助教授 古関 富男

 

四 講評

 

(一) 今回は、生徒指導を基盤として学習指導の充実を図ろうとする研究が多く見られたことに特色がある。今後の研究の一つの方向を示していると思われる。

(二) 「観点別学習状況」の評価に目を向けてきていることは、大変望ましい傾向である。

(三) 児童生徒一人一人に目を向け、丹念に指導を進めてきた姿が、うかがえる論文が多く見られ、好感がもてる。

(四) 資料がよく整理され、一人よがりな論述が少なくなり、客観性のある研究論文になってきている。

(五) 論文と資料の関連の工夫が見られ全体として、洗練されたものになつてきている。

(六) 今後の研究で考えたいこと

・ これからの教育に蕊いては、清意面の充実が大事である。従って知的学力や技能的学力だけでなく情意的学力を踏まえた研究が必要である。

・ 研究テーマと仮説や内容との関連が明確でないものが見られる。テーマをとらえたら、そのテーマを理論的に分析し、何を研究しようとするのかを明確におさえることが必要である。そこから具体性のある仮説が引き出されるのである。

・ 「観点別学習状況」の評価の考え方にあいまいな面が見られる。

各観点の項目は、その教科においてどのような意味を持つのかを明確におさえる必要がある。

・ 研究の実践構想を立てるには、研究のねらい、研究内容、方法、評価、変容調査、資料収集のしかた等を正しくおさえ、研究実践の過程を明確にし、蒲実に実践していく姿勢が大切である。

 

表1.管内別・学校種別応募数

表1.管内別・学校種別応募数

 

表1.管内別・学校種別応募数

審査風景

 

表2 各教科、領域別応募数

表2 各教科、領域別応募数

 

次に紹介する四編の論文は、特選に入賞された四氏の研究論文の概要です。

内容の詳細については、執筆者に照会下さい。

 

 

 


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