教育福島0079号(1983年(S58)02月)-007page
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見られました。「これくらいのことは」「自分だけは大丈夫だ」「ちょっと急ぎの用事がある」等自己中心的な考えで、初歩的な交通ルールを無視し、飲酒運転したり、スピードを出し過ぎたり、信号無視したり、あるいは一時停止を怠ったりすることが、遂には交通事故を誘発することになります。したがって交通事故防止のためには、運転者一人一人が知識として身についている交通ルールを守って安全運転をすることが必要です。
自動車を運転していると、歩行者が急に飛び出してきたり、自転車が合図をしないで右、左折する等ひやっとすることがよくあります。また、歩行者や自転車利用者が被害者となる事故には、被害者側に具体的な交通ルールが守られていないことが原因となっていることも多いのが実態です。
歩行時、自転車利用時に、事故にあわないためにも、自らが正しい交通ルールとマナーを身につけ、常に実践することが必要だと思います。
「思いやりゆずる心で防ぐ事故」−これは、今年の交通安全スローガンです。交通事故を無くすためには、交通ルールを守ることもあわせて相手に対する思いやりや、ゆずり合いの心をもつことが大切です。特に運転者は、交通上弱い立場にある老人、子供に対して、安全に通行できるよう、あたたかい思いやりをもって運転してほしいものです。
今後ますます交通の大量化、多様化が進んでいくわけです。このような交通情勢の中にあって、交通事故の発生と、その被害を更に減少させるため、運転者や歩行者等道路を利用する全ての人々が、交通安全を自分の問題として受け止め、お互いに交通ルールを守り、そして他人に対する思いやりをもって行動し、安全で快適なくるま社会を確立したいものです。
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あたたかい思いやりの心で運転を (福島市・あづま陸橋付近)
ていげん
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