教育福島0079号(1983年(S58)02月)-013page

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本的事項を系統的に把握する。

(二) 教材のしくみを明確にし、生徒の実態を考慮して、指導内容の重点化を図る。

(三) 身近な社会的事象の教材化を工夫し、生徒の興味、関心を喚起するような教材構成に努める。

(四) 各分野の有機的な関連を図った教材構成の工夫をする。

 

三 学習形態の多様化を図り、生徒が意欲的に問題解決に取り組める指導過程を工夫する

 

(一) 生徒の実態を的確にとらえ、生徒自らが経験や資料をもとに学習課題を把握できるようにする。

(二) 課題意識をもとに、観察、調査、報告、討論等の多様な学習活動を展開でぎるよう工夫する。

(三) 生徒が個別に学習したり、小集団学習を通して主体的に学習課題を追究できる学習形態を工夫する。

 

四 学習資料を整備、充実し、効果的な活用を図る

 

(一) 地球儀、各種の地図、年表、統計資料、参考図書等を整備充実し、その効果的な活用方法を習得させる。

(二) 身近な社会的事象に関心を持ち、各種の資料を収集し、活用する方法を身につけさせる。

(三) 現有資料のリストを作成し、年間指導計画に位置づけ、効果的な活用を図るとともに、補充、修正を組織的、計画的に行う。

 

五 学習のまとめや評価を適切に行い基礎的・基本的事項の定着を図る

(一) 知識・理解、資料活用能力、社会的思考・判断、社会的関心・態度等観点ごとに達成目標を具体的に設定し適切な評価を行う。

(二) 各分野の目標、内容に応じ、一単位時間、単元、学期等の各段階ごとに適切なまとめと評価の機会を設ける。

(三) 個別指導の場と機会を意図的、計画的に設け、生徒一人一人に学習内容を定着させるように努める。

 

算数、数学

 

小 学 校

 

学習指導要領の内容を十分に理解するとともに、児童の発達段階に応じて数学の基礎的な知識、技能を身につけさせ「数学的な考え方」の育成が図られるよう次の点について努力する。

 

一 算教の各領域の関連を考慮し、児童の実態に即した指導計画に改善する

 

(一) 教科の目標、学年の目標、単元の目標等を明確におさえ、指導内容を重点化するとともに、指導内容の関連と発展を的確に把握し、時間的にゆとりのある指導計画に改善する。

(二) 個々の児童の学力の実態を的確に把握し、児童が学習しやすい指導計画に改善する。

(三) 基礎的な知識の習得と技能の習熟や、操作活動を適切に取り入れることに重点をおいた指導計画に改善する。

 

二 指導内容の統合及び重点化を図り教材を精選して、指導の効果をあげる

 

(一) 各領域のねらい、内容を的確に把握し、指導内容の取り扱いの程度、軽重、相互関連を考慮して、指導の効果をあげる。

(二) 低学年では、具体的な生活体験の中から、数量・図形の概念を、操作活動を通して理解させ、しだいに数学的な見方・考え方が身につくよう指導する。

中学年では、数範囲の拡大とあいまって、法則や原理的なものへの関心を高め、物事を筋道をたてて考えることができるように指導する。

高学年では、これまでに学習したことをもとにして、より高い観点からまとめたり、実際の場に活用することができるように指導する。

(三) 集合及び関数的な見方・考え方、更に操作活動については、有効適切な場において十分活用し、全学年を通して継続的、発展的に行われるよう指導する。

 

三 基礎的な知識の習得や技能の習熟と「教学的な考え方」の育成との調和を図る

 

(一) 基礎的な知識の習得や技能の習熟に当たっては、過程を大切にしながら、繰り返し指導し、定着を図るようにする。

特に、計算、作図、実測、分類整理などの活動を重視する。

(二) 既有の経験や知識・技能を、新しい学習に適用・発展させることができるよう、関連的な取り扱いに努める。

(三) 数学的な用語や記号を正しく用いて、事がらを簡潔にまとめたり、抽象化や一般化したりすることができるようにする。

 

四 学習意欲を高め、学習活動が一層効果的に展開できるよう指導法の改善に努める

 

(一) 個人思考と集団思考の関係に配慮しながら、児童が自力で問題を解決

 

 

 


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