教育福島0079号(1983年(S58)02月)-014page

する喜びを味わうことができるよう指導法を工夫する。

(二)　児童の学力の程度に応じた学習目標を設定し、児童自身が学習の成果を知ることにより、積極的、意欲的に取り組むことができるよう指導法を工夫する。

(三)　学習形態、教育機器の活用、資料の提示等を工夫し、更に、個に即した適切な指導助言をすることにより、算数に対する興味、関心を高める。

(四)　教材研究を深めるとともに、教科書を効果的に活用し、指導の効果をあげる。

　

中　学　校

　

学習指導要領の内容を十分理解するとともに、生徒の発達段階に応じて、数学の基礎的な知識・技能を身につけさぜ、それらを的確かつ能率的に活用し「数学的な考え方」の育成が図られるよう、次の点について努力する。

　

一　数学の各領域の関連を考慮し、生徒の実態に即した指導計画に改善する

　

(一)　教科の目標、学年の目標、単元の目標等を明確におさえ、指導内容を重点化するとともに、指導内容の関連と発展を的確に把握し、時間的にゆとりのある指導計画に改善する。

(二)　個々の生徒の学力の実態を的確に把握し、生徒が学習しやすい適切な指導計画に改善する。

(三)　数量や図形に関する基礎的な概念や原理・法則の理解と技能の習熟に重点をおいた指導計画に改善する。

　

二　指導内容の統合及び重点化を図り教材を精選して、指導の効果をあげる

　

(一)　各領域のねらい・内容を的確に把握し、−指導内容の取り扱いの程度、軽重、相互関連を考慮して、指導の効果をあげる。

(二)　「数と式」「図形」の指導は、基礎となる領域としてとらえるとともに、体系的に取り扱い、指導の徹底を図るようにする。

(三)　「関数」「確率・統計」の指導については、具体的な事がらを通して見方・考え方が漸次育成されるようにする。

(四)　集合や論理的な見方・考え方については、必要に応じて適切に取り扱うようにする。

なお、一学年の図形の指導に際しては、空間概念形成のため、操作活動について十分研究し指導する。

　

三　基礎的な知識の習得や技能の習熟と「数学的な考え方」の育成との調和を図る

　

(一)　基礎的な知識の習得や技能の習熟に当たっては、過程を大切にしながら、操り返し指導し、定着を図るようにする。

特に、計算、作図、実測、分類整理などの活動を重視する。

(二)　既有の経験や知識、技能を、新しい学習に適用・発展させることができるよう、関連的な取り扱いに努める。

(三)　数学的な推論については、推論の方法とその活用に重点をおいて指導し、論理的に考える態度の育成に努める。

　

四　学習意欲を高め、学習活動が一層効果的に展開できるよう指導法の改善に努める

　

(一)　個人思考と集団思考の関係に配慮しながら、生徒が自力で問題を解決する喜びを味わうことができるよう指導法を工夫する。

(二)　生徒の学力の程度に応じた学習目標を設定し、生徒自身が学習の成果を知ることにより、積極的、意欲的に取り組むことができるよう指導法を工夫する。

(三)　学習形態、教育機器の活用、資料の提示等を工夫し、更に個に即した適切な指導助言をすることにより数学に対する興味・関心を高める。

(四)　教材研究を深めるとともに、教科書を効果的に活用し、指導の効果をあげる。

　

理　　科

　

小　学　校

　

身近な自然の事物・現象に直接働きかける活動を通して、自然を調べていく能力・態度を育て、自然に対して主体的な取り組みができるようにする。

更に、自然の規則性や特徴など、自然の事物・現象についての理解を図り自然についての認識を高めるとともに自然を愛する豊かな心情を培うため、次の点について努力する。

　

一　児童、学校及び地域の実態に即し身近な自然を生かした指導計画に改善する

　

(一)　地域の自然や学校の施設・設備等更に、児童個々の経験や能力を把握し、実態に即した指導計画にする。

(二)　教科の全体構造の中で、基礎的・基本的事項を系統的にとらえ、指導内容の重点化を図り、ゆとりのある充実した指導ができるようにする。

(三)　観察・実験を指導計画へ適切に位置付け、身近な自然の事物・現象に直接触れる活動を通して、多様な研