教育福島0079号(1983年(S58)02月)-018page

的な種類・品目にしほり系統的・発展的な指導を行い、技能が身につくよう計画する。

(五)　鑑賞の学習については、表現の学習に付随して扱い、表現意欲を高めることを助長するよう計画する。

　

二　表現や製作の喜びを一層深く味わわせる授業の展開に努める

　

(一)　感受の段階やアイディアを広げる発想の段階を重視した指導法の研究を深めるとともに、各段階の指導を通して、児童に基礎的・基本的事項が身につくよう指導法を工夫する。

(二)　児童の発達段階や個に応じた造形的な見方・考え方・表し方を大切にするとともに、一人一人が意欲的に活動を進めることができるよう適切な指導助言を工夫する。

(三)　造形的な遊びのねらいや内容について理解を深め、児童・学校・地域の実態に即した効果的な指導法の研究に努める。

(四)　評価に当たっては、作品の評価のみに偏ることなく学習過程における評価を適切に行い児童一人一人の能力を高めるとともに、指導法の改善に役立てるようにする。

三　施設・設備を計画的に充実し、表現や鑑賞の活動に活用する

(一)　各題材の指導が効果的に進められるよう、施設・設備を計画的に充実する。また教材・用具等の整備・保管・活用について効果的な方法を工夫するとともに用具等の取り扱いについては事故防止に十分留意する。

(二)　各学年の鑑賞の指導に関連して、校内の適切な場所に作品を展示したり解説を加えるなど、随時鑑賞ができるよう工夫する。

　

中　学　校

　

創造的な表現や製作の喜びを味わわせるために、学習指導要領の内容についての研究を深め、創意工夫のもとに充実した授業が、展開できるようにする。

　

一　主体的で充実した学習活動となるよう指導計画の改善に努める

　

(一)　生徒の実態に即し一人一人が主体的に取り組めるよう教材の精選、時間の配分、指導内容の重点的な取り扱い、題材相互間の関連等を工夫して指導計画の改善に努める。

(二)　各学年の指導内容の調和を図るとともに、生徒の生活経験や行事との関連、地域の実態等を考慮し効果的な指導ができるよう計画する。

(三)　教材や用具及び表現技法に関しては、基礎的・基本的事項を明らかにするとともに、範囲を広げ過ぎたり高度な取り扱いにならないよう計画する。

　

二　表現(製作)の喜びを一層深く味わわせる授業の展開に努める

　

(一)　表現(製作)の指導に当たっては生徒が主体的に活動し創造の喜びが味わえるよう、指導法や助言のあり方を工夫する。

(二)　表現内容を豊かにするため、特に感受や発想の段階における生徒一人一人の個性を生かす指導を大切にする。

(三)　絵画及び彫塑の表現の指導に当たっては、美的直観力を育てる指導を大切にするとともに、自由な心情をもとに想像をふくらませる指導に配慮し自己表現の喜びを味わわせる。

(四)　デザイン及び工芸の製作の指導に当たっては、目的や条件を明確にとらえさせ、生徒一人一人の発想や構想を大切にし、計画的な態度を重視して製作の喜びを味わわせる。

また、デザインでは特に発想や構想の段階を、工芸では製作そのものの段階を重視し、両者を関連づけて指導に当たる。

(五)　鑑賞の指導に当たっては、表現との密接な関連を図るとともに、生徒の感じ方や見方を大切にして、教師の一方的な説明に偏ったり押しつけにならないよう留意する。

(六)　評価に当たっては、作品の評価のみに偏ることなく、学習過程における評価を適切に行い、生徒一人一人の能力を高めるとともに、指導法の改善に役立てるようにする。

　

三　施設・設備を計画的に充実し、表現や鑑賞の活動に活用する

　

(一)各内容の指導が効果的に進められるよう、施設・設備を計画的に充実するとともに、その活用に当たっては、事故防止に十分留意する。

(二)　鑑賞資料の整備・充実に当たっては、生徒の作品、身近なデザイン工芸等からその収集に努めるとともに鑑賞コーナー等を設置して随時活用できるよう工夫する。

　

〈選　択〉

　

一　選択美術設定の趣旨の理解を深め指導計画の作成に当たっては、より深く表現の喜びを味わわせる計画となるよう改善を図る

　

(一)生徒の興味・関心・希望等に応じ題材の選定を工夫し、時間的なゆとりの中で表現内容の質的な充実が図れるよう計画する。

(二)生徒の学習意欲、表現の深まり等から題材のねらい、学習活動・内容を検討し計画の改善に努める。

　

二　主体的な学習活動を通し、生徒の