教育福島0082号(1983年(S58)07月)-022page

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そのねらいは、家庭や地域社会の教育的機能を回復させ、社会環境を浄化整備すると共に、地域の在学青少年の社会参加を促進していくための連携を強化することである。

そのために、推進会議のなかに健全育成活動部会と環境浄化活動部会を設けて組織化を図った。また在学青少年の健全育成や社会参加に係わることなので、学校との連携を促進するために市内小・中・高校生活指導協議会のそれぞれの事務局校(城西小・若松五中・会津高校)が窓口となってその任務に当たった。

 

二 地区別指導者研修会の開催

 

各地区の特殊性に応じ実践活動の充実を期すため市内を十三地区(鶴城、城西、一箕、大戸など小学校区単位)に分け各地区内より指導者として十五〜十六名(教員、区長、保護委員、民生委員など)全地区で計二百名が委嘱された。

そして各地区より選出された指導者をもって、それぞれ地区青少年育成推進協議会を組織して地区での推進活動の母体となるよう位置つけた。

各地区の青少年育成推進協議会は推進会議での基本方針と推進計画を受けて、地区ごとに生徒指導上の問題について共通理解を深めると共に、地域ぐるみの生徒指導の進め方について研修会を行った。

研修会の内容としては、地区指導者のメンバーである小・中・高校の教師より問題提起のかたちで生徒指導の現況説明を受け、これを基に相互に意見の交換をして共通理解を深め、地区の実態に応じた活動内容を策定するという研修方法をとった。

 

三 地区別実践活動の展開

 

地区別指導者研修会や各地区ごとに何回か開催した推進協議会の話し合いをもとに、この一年間に実践活動をしたいくつかを列記してみると。

 

(一) 日新地区−オアシス運動・環境浄化運動・対話集会など

 

(二) 一箕地区−チラシ作成など

 

(三)永和地区−オアシス運動・チラシ作成・講演会など

 

(四)神指地区−チラシ作成・映画会

 

(五) 門田地区−チラシ作成・環境調査 子供雪まつり・子供防犯作品展・意識調査

 

(六) 大戸地区−チラシ作成・一声運動

 

(七)東山地区−チラシ作成・環境調査

 

以上のような活動を地区ごとに展開しているが、まだ初期的な段階で、児童・生徒の地域参加までには至っていない、今後の実践活動を期待しているところである。

 

四 指導者中央研修会の開催

 

生徒指導推進委員および全地区の指導者が一堂に会し、青少年健全育成の意識の高揚を図る目的で、十一月二十日に、「会津若松地区指導者中央研修会」を開催した。

まず各地区の活動状況を発表し合い各地区の進ちょく状況を確認すると共に、より望ましい実践活動について理解を図った。

次いで郡山女子大学長、関口富左先生の講演会「家庭と社会の均衡について」を行い、今日の青少年の健全育成に、いかに家庭と地域の教育的機能軌調和をもって連動していかねばならないか、という講演で出席者に深い感銘を与えた。

 

五 全市的広報活動の展開

 

推進会議の策定にのっとり、推進会議の事務局として全市民を対象に青少年健全育成運動の啓発と協力を願い次の広報活動を実施した。

 

(一)広告塔の設置(市内四か所)

 

(二) チラシ配布(市内全戸)

 

(三) 市政だよりへの掲載など

 

 

 

 

 


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