教育福島0085号(1983年(S58)10月)-024page

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る。(図4)

(二) レタリングとレイアウト

カルトンができあがると、生徒は自分の名前をレタリングする。ここでは、字数は多くなるが、漢字や仮名に比べて比較的単純な形と思われる英文字のレタリングにした。

1 レイアウト

カルトンのどの位置に文字を置くか、字体は、どんなものが適当か。字の大きさなどを考える。

2 レタリング

(1)資料の英文字書体例を参考に方眼紙にレタリングする。

(2)トレシングペーパーでスペーシングしながら文字を書き写す。

(3)カルトンに転写し、墨入れ完成する。

カルトンの制作中は、和気あいあいとした雰囲気のうちに進めることができた。

授業を進めるうえで障害になったことは、リボンや綿テープの購入を忘れた生徒への対応である。作業の手順を逆にすることで解決できたが、そうした生徒の授業の遅れはまぬがれなかった。

問題点のもう一つは、テープを通す穴の位置を決めるときに、説明がくどすぎて、逆効果になってしまったことである。レタリングは生徒の工夫が見られ、しゃれたものができあがった。(作品例2)

レイアウトは、名前を斜めに入れる生徒が思いのほか多く、「かっこがいい」という返事が返ってきた。生徒の感覚がうかがえて面白い。

 

四 まとめ

 

美術通信は、一学期中に一五号まで発行することができた。カルトンの方は、授業の作品整理やクロッキーなどの授業で、さっそく活用している。

生徒がやがて卒業し、部屋の片すみのカルトンから、作品や美術通信の幾枚かを取り出して見たときのことを想像する。どのような思いで作品を見るかはわからないが、そのときに、良い高校生活の思い出の一つになるように願ってやまない。

 

(作品例1)

(作品例2)

 

(作品例2)

図1

 

図1

図2

 

図2

図3

 

図3

図4

 

図4

 

 

 

 


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