教育福島0085号(1983年(S58)10月)-054page
棚倉町立棚倉小学校
六年
和知道子
私たちの学校のある棚倉は、山にかこまれ、緑の多い所です。その中心にある亀ヶ城跡の転くに棚倉小学校があります。創立百十一周年の歴史をもつ伝統ある学校です。
校庭東側には桜の老木があり、その根元からは、こんこんとすんだ清水が,わき出ています。これを桜清水と含んでいます。校章の外の円は、その桜清水の水鏡を表し、曇りなく美しい心と姿を願い、反省の意味をこめたものです。桜の花は、日本の国花であり、学年始めの花でもあり、仲良く咲く集団の美しさを表したものです。中心に校名を書いて、流線は桜清水で一滴の水が大河をなし海に注ぎ、人の大成を願うもので子どもたちの将来を祝福するものだそうです。
その校章のもとで、私たちは、次の五つの目標をもちがんばっています。
一 進んで勉強する子供
二 正しい判断のできる子供
三 心のあたたかい子供
四 力を合わせよく働く子供
五 健康でたくましい子供
その中でも、力を合わせよく働く子供では、みんなで協力し合って農園をつくり、サツマイモやジャガイモなどの苗や種を植えました。大きな収穫を得ようと、うだるような暑さの中で、草とりにがんばってきました。
児童会では今、オアシス運動を進めています。
オは (オ)はようございます。
アは (ア)りがとうございます。
シは (シ)つれいしました。
スは (ス)みませんでした。となりまます。あいさつは、するほうも、されるほうも気持ちのよいものです。みんなが気持ちよい一日をおくれるようにこの運動を進めているのです。朝のあいさつ、帰りのあいさつで、学校全体が生き生きとしています。
静かな校舎から、朝早く響く合唱、合奏の音色、サッカーやバスケットの元気な練習の姿は、先輩の功績を受け継ぎ、より高めようと必死で励む友だちの意気ごみなのです。
百十一周年の重みをしっかりと支えよい伝統を残そうと私たち八百五名はがんばっています。
ぼくの学校わたしの学校
(校長・菊池 玄・生徒数805名)
▼農園の草とり作業
空からみた校舎▼