教育福島0087号(1983年(S58)12月)-009page
修め、本県文化の普及・向上に貢献した個人及び文化団体を表彰するもので設立以来これまでに十九個人ならびに十四団体を表彰しております。
〔基金の造成状況〕
事業運営の原資となる基本財産の造成については、設立以来、多数の県民から暖かい協力が寄せられ、これら民間寄附金を含め昭和五十八年十月末現在、およそ五億五千七百万円に達しておりますが、現在の基本財産から生ずる利息収入は、年間約四千四百万円程度に限られております。
したがって、年々当基金を活用される方々が増加している現状を考慮すると、まだ十分とはいえません。
県民文化のなお一層の振興のため、今後とも県民の皆さんからの善意の寄附金を期待しております。
二 第三十七同県展
福島県総合美術展覧会(県展)は、本年で三十七回目を迎え盛大に開催された。
出品点数は、千百十九点で県展史上最高であった。そのうち公募作品は九百三十三点で鑑査の結果、四百九十一点が陳列され、招待、依嘱作品百八十六点を合わせ六百七十七点が陳列された。本年は例年以上に厳選であったため陳列された作品は、いずれも水準が高く内容も多彩で充実した展覧会となった。
○会期 昭和五十八年六月十一日〜二十二日
○会 場 福島県文化センター
○陳列点数 日本画六十八点、洋画二百二十四点、彫塑六十六点、工芸美術八十七点、書二百三十二点、総計六百七十七点。
○観賞者数 約一万六千人
○審査員
〔日本画〕小泉智英、星茂、松本榮
〔洋画〕相田幸男、梅宮英亮、高橋幸彦、西村栄悟、松田松雄、吉井忠、渡辺良雄
〔彫塑〕白沢菊夫、佐野文夫、細井良雄(工芸美術)佐藤潤四郎、照井克彦、永野智彦、長谷川靖夫、渡辺雅旺
〔書〕桑原江南、斎藤鶴龍、田久奇峰、平原春嶺、増田忍石
三 第七同県展移動展
県展移動展は、県展出品作品の中から百点の作品を選抜し、県内五カ所を巡回展示するもので、今年で七回目を迎えた。
開催町村は、各地とも盛況で、老人から児童まで幅ひろく鑑賞に訪れ地域の文化活動にとって有意義な催しとなった。
○開催地及び会期
浪江町 六月三十日〜七月三日
石川町 七月七日〜十日
西郷村 七月十四日〜十七日
本郷町 七月二十一日〜二十四日
昭和村 七月二十八日〜三十一日
表1 福島県文化振興基金
54〜58年度(1)・2)期)の助成事業実績(単位:千円)
第37回県展彫塑会場
県展移動展浪江町会場