教育福島0091号(1984年(S59)06月)-043page
美術館だより−−
本年度事業計画を紹介します
県立美術館は開館まで一ヶ月となりました。前号では開設までの経緯に触れましたが、今回は、美術館の事業計画について御紹介いたします。
美術館の業務は多岐にわたりますが、次のように大別できます。
収集
基本方針に沿って計画的に作品及び資料を収集し、収蔵品の充実を図る。
保存
収蔵品を整理し、必要に応じ修復するなど、良好な環境で安全に保存する。
展示
常設展……収蔵品等をテーマに従って構成し、系統的に展示をする。
企画展……収蔵品や借用作品等により、多様なテーマで構成し、年間を通して計画的に開催する。
調査研究
美術館諸活動の基盤として、作家、作品、展示、管理保存、運営、教育普及、材料、技法等の調査研究を行う。
教育普及
美術の情報センターとして、幅広い地域及び県民各層に、種々の事業及び普及活動を通して美術の知識と関
心を深めていただく。以上五項目の中で「展示」と「教育普及」は、館を利用される皆様と直接かかわり合う部分となります。
展示部門は、常設展示室(二階)と企画展示室(一階)で開催されます。常設展では、収蔵品を数多く鑑賞していただくために、年に数回の展示替えと展示点数を拡大する期間を設けることも計画しております。
企画展の予定は別表のとおりです。
教育普及関係の施設や設備及び各種の事業計画等につきましては、次号で御紹介いたしますが、美術館の機能や活動の概要を御理解いただき、皆様のいこいの場として気軽に館の内外を活用していただきたいと思います。
NHK教育TVで県立美術館が放映!
放送日時七月一日(日)
午前九時〜十時
(再放送 同日午後八時〜九時)
番組名 日曜美術館
「アメリカ」を描く
アンドリュー・ワイエス
〜田園の憂愁〜
福島県立美術館
主任学芸員 野中 定
昭和59年度展覧会案内
美術館内部(案内板)