教育福島0094号(1984年(S59)09月)-039page

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昭和五十九年度

ユネスコ活動指導者研究協議会

原町市において開催

 

本年八月二十八日(火)、原町市立原町公民館において、「ユネスコ指導者研究協議会」が開催されました。

本県におけるユネスコ活動は、現在六市にあるユネスコ協会やこの指導者研究協議会が核となって進められており、国際交流と平和に貢献しています、

本稿では、二十八日の協議会のもようと、ユネスコ活動について紹介します。

 

一、本年度ユネスコ活動指導者研究協議会の概要

(一)ねらい

ユネスコ活動を推進する指導者の養成を図る。

(二)講義及び講師

「ユネスコ活動の現状と課題」日本ユネスコ協会連盟国際局長

山下 邦明

(三)実践発表

「学校教育におけるユネスコ活動の現状と課題」

福島市立蓬莱小学校教諭

宗川  孝

「社会教育におけるユネスコ活動の現状と課題」

いわきユネスコ協会国際交流委員会委員長

松本 清幸

(四) 分散会

○協議事項

・「ユネスコ活動のあり方」

・「ユネスコ協会組織拡充のあり方」

 

二、ユネスコ指導者研究協議会の成果と今後の課題

(一) 成果

ユネスコ活動を促進し、ユネスコ精神の普及浸透を図る上で、極めて重要な役割を果たす民間ユネスコ協会が、一九五一年に須賀川地方に設立されたのを初めとして、現在まで六市に設立されるなど年を追うごとに設立の気運が高まってきている。また、一九五七年には、念願の県ユネスコ連絡協議会の結成をみたので、昨年度から、本事業を当会に委託し、ユネスコ活動の一層の充実を図ることができるようになった。

(二) 今後の課題

国際社会が進展する中にあって、国際協力活動を推進することは、ますます重要になってきている。

従って、ユネスコ活動の中核となる指導者を養成し、ユネスコ精神を普及浸透させるため、今後は更に関係機関との連携を深め、本事業への参加者の拡大を図るとともに、本事業の充実に努める必要がある。

 

三、ユネスコ指導者研究協議会の経過

我が国は、ユネスコ加盟以来、ユネスコ活動に関する法律の制定を始め、国際理解教育を学習指導要領に明記し、ユネスコ精神の普及浸透を図ってきている。一方、昨今はますます、私達の身近な生活の中にも、国際社会とのかかわりぬきでは考えられないほどの国際化時代を迎え、国際理解、国際交流活動は、今後も一層重要になってくるものと考えられる。

こうした社会の状況を背景として、県教育委員会では、一九五〇年以来、ユネスコ指導者研究協議会を開催し、指導者の拡大とともに、県内広くユネスコ活動の促進を図っている。

 

四、ユネスコの歩み

ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は、第二次大戦で荒廃した教育・文化を復興させるとともに、科学技術を平和のために利用し、恒久的な世界平和の実現を図ることをねらいとして一九四六年に設立されたものである。

ユネスコ設立当初の加盟国は、二十か国に過ぎなかったが、一九八四年現在では、:八一か国を数えるまでになった。我が国は、一九五一年に加盟したが、それ以来、国際的地位の向上とともに、その地位にふさわしい国際的役割が強く要請されてきている。

ユネスコ予算の我が国の負担金が、アメリカ、ソ連についで、高額であることやアジア地域の教育開発のための講師派遣等による経済的・技術的援助は国際的にも高い評価を得ている。

なお、本事業については、福島県ユネスコ連絡協議会(会長折笠与四郎)事務局へお問いあわてください。

福島県教育庁社会教育課

◆〇二四五・二一・一一一一

 

▲国際理解を深めた指導者研究協議会

▲国際理解を深めた指導者研究協議会

 

 

 


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