教育福島0094号(1984年(S59)09月)-042page
ぼくの学校わたしの学校
いわき市立石住中学校
(校長・猪井廣文・生徒数11名)
三年
溝井里美
わたしたちの学ぶ石住中学校は、去年の九月に、校舎・屋内運動場・プールの落成記念式典を行ったばかりです。すばらしい近代的な設備の整った学校です。特別教室として、理科実験室、図書室、音楽室、美術室などがあり、わたしたちの学習意欲を盛り上げてくれる立派な校舎です。
特に、他の学校に見られない設備として、この地域の特色ある岩石を基にした学習教材用の立派な岩石実習観察園ができあがったことです。
生徒数は一年生から二年生まで合計十一人という少人数ですが、生徒会活動、学校行事などはお互い助け合い、チームワークという点では、大変まとまっているといえるでしょう。
わたしたちは、自主・勤勉・奉仕の校訓をモットーに、学習に生徒会活動に努力しています。
専門委員会は、「本部」「整備・保体部」「図書・放送部」「購買部」の四部に分かれて活動しています。そして、毎月一回金曜日に評議委員会を開きその月の反省をもとに翌月のめあてを発表し、どのようにしたらよく活動出来るか、討論し合うのです。少人数ながらもこの活動は全員活発に行なっています。
更に、学校行事として春の遠足、春季大運動会、学習発表会、集団宿泊訓練などがあります。これらの行事は、小学校と一緒に行うことが多いのですが、小学生の面倒を見ながら楽しくすごすのは、本当に難しいと感じました。ときどき言うことを聞かなかったりすることもありますが、そんな時、お互い兄姉の立場に立って、模範となるように心がけるのが、わたしたち中学生の役割ではないかと思います。また、登校の際、班ごとにしかも小中学生がそろって登校するのは、他の学校には見られない事ではないでしょうか。
これからもわたしたち一人一人が協力し合い、生命の尊重を第一に、小・中学校の児童生徒が、仲良く、明るく、なおかつ活発な学校生活が送れるようにしてゆき、そして、先輩から受け継いできた石住中学校の伝統を今後も発展させながら、後輩に伝えていこうと思っています。
▼岩石実習観察園
新装なった校舎