教育福島0094号(1984年(S59)09月)-043page

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ぼくの学校わたしの学校

 

福島県立双葉農業高等学校

 

(校長・佐川芳雄・生徒数193名)

(校長・佐川芳雄・生徒数193名)

 

三年

石上 政幸

 

わたしたちの双葉農業高等学校は、双葉郡内唯一の農業高校であり、農業科、農業土木科があります。特に農業科には女子生徒が入っており、活気に満ちております。わたしたちの学校のある大熊町は梨と双葉牛の産地であり、また福島第一原子力発電所があり、開発が進んでいる町です。それでいて、学校の周りには、緑が豊富ですばらしい環境の中で、わたしたちは学習に部活動に余念がありません。

設備の面では、体育館、柔剣道場、校庭、実習室と整っています。特に、実習室では、整備された製図室、浜通りでも有数の水利実験室と、学習面でもすばらしい環境の中で、わたしたちは生活しているのです。また、校庭もすばらしく、グラウンドの中央に、本校の自慢でもある三本松をはさみ、東側の野球のグラウンド、西側にトラック、テニスコートと、多額の費用を費やし改修工事を行い、運動のやりがいのある校庭に変わりました。

本校は、県学校農業クラブの大会で常に優秀な成績を上げており、中でも昨年は、農業鑑定競技大会で三名が優秀に入り、測量競技大会でも三年生の水準測量のチームが三年連続二位という、すばらしい成績を残し、東北大会でも測量の部で六位という好成績を上げることができました。今年は、県大会の会場が本校になっているので、農業クラブ員は、今年も東北大会を目指して一生懸命頑張っています。

一方部活動では、実際に活動する人が、決して多いとは言い切れませんが中でも、柔道部と軟式野球部は毎回の声うに県大会出場を果たしているのですが、惜しいところで敗れてしまいます。これには、やはり人数不足が影響しているのではないかと思われます。

校内の年間行事としては、数回のスポーツ大会、マラソン大会、収納祭などがあり、収納祭では、その年の収穫や現況などが報告されます。この収納祭で、先生方の話を聞いていると、生徒一人一人の農業実習へ打ち込む姿が目に浮かぶようです。

東端に福島第一原子力発電所、西に阿武隈山系と、開発が進んでいる中にも緑があり、すばらしい環境の中で、校訓の「自主、勤労、責任」を胸に、社会に貢献できるような体力と精神力を養い、頑張っています。

 

▼農業土木科の「水利」実験・実習

校舎正面

 

校舎正面

 

 

 

 


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