教育福島0097号(1984年(S59)12月)-015page
事安全祈願祭がとりおこなわれた。
その後工事は、天候にも恵まれ、本誌が皆さんの手もとに届く頃には、基礎工事も完了し上部鉄骨組みの準備に入ります。
○展示資料調査
資料調査は、実施設計に基づく展示資料調査として、所在調査、出品確認調査、コレクション調査を実施しており、本年三月三十一日現在で五千四百三十八点を収集し、本年度分については只今整理中であります。
また、特に貴重な展示資料として、伊達郡梁川町白根地区より、和紙の紙すき関係の道具類一式の寄贈があり、展示設計の一部を変更して、活用する。
○学術調査、その他
博物館展示資料学術調査は昭和五十六年度より、年次計画をもって調査を行い、九事業を実施したが、本年も「会津地方の地質学的及び古生物学的調査」「縄文炉跡切取調査」「久慈川流域総合調査(都々古別三社総合調査)」の三事業の現地調査を行い、現在、報告書の刊行に向け準備を急いでいる。
このほか、昨年より実施している滅びゆく伝統技術の復元事業については、「八溝砂金採取技術復元調査」を行い、貴重な資料を入手した。また、これらの調査の模様は県内テレビ各社等の報道もあり、各方面から大きな反響があったので、展示品としても欠かせないものとなった。
なお、これらの実施にあたっては、関係者の労をいとわぬ協力に感謝申上げたい。
県立博物館模型
文化財の保護
一、文化財の指定
文化財を保存し、かつ、これを一般に公開するなど、その文化的活用を図るため、文化財に指定し、その保存に努めているところである。国、県及び市町村の文化財指定件数は表のとおりである。(表7(1)(2)(3)・表9)
二、文化財保護審議会
県文化財保護審議会(会長山口弥一郎)は現在十四名の委員で構成され、保存及び活用に関する重要事項について、調査審議を行うため設置されている。(表8)
本年二月、同審議会から表9の文化財を県指定とする答申があり、本年三月二十三日付、県指定となった。
三、文化財基礎調査(昔話・伝説)
文化財の保護、指定推進の資料とするため、年次計画により種別ごとに悉皆調査を行っているが、昭和五十八年度から三年継続で、昔話・伝説を調査する。
昭和五十八年度 所在調査
昭和五十九年度 現地調査、収録
昭和六十年度 文字化、報告書刊行
四、「歴史の道」保存調査
昭和五十七年度から二か年継続で、県内の「歴史の道」ともいうべき江戸時代以前の古い道と、それに沿う地域に残されている歴史的遺産を周囲の環境を含めて、総合的かつ体系的に調査する。(表10)
〇本年度調査街道
浜街道 水戸街道
磐城街道 御斎所街道
○本年度調査員
専門調査員
安田初雄 梅宮 茂 小林清治 誉田 宏
地区調査員 十六名
○「歴史の道」調査報告書を本年度中に刊行する。
なお、昨年度調査に係る調査報
民俗芸能大会