教育福島0098号(1985年(S60)01月)-006page

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新年を迎えて

 

二十一世紀に向かって

 

二十一世紀に向かって

福島県教育委員会教育長 佐藤 昌志

 

新年おめでとうございます。

皆さんには、御家族の皆様と共に、さわやかな新春をお迎えのことと、心からお喜び申し上げますとともに、日頃、教育にお寄せいただいておりますご理解とご協力に対しまして、謹んで感謝申し上げる次第であります。

さて、ご承知のように、都市化、国際化、技術革新・情報化の進行など、変化の激しい今日の社会にあって、教育はさまざまな新しい課題に直面しており、これらの課題への適切な対応が必要となっております。

こうした中で、昭和五十八年度から二か年をかけて、本県教育の、むこう十一年間の指針として、「第一二次福島県長期総合教育計画」を策定したところであり、本年四月から新計画がスタートするわけであります。この意味で、昭和六十年は、本県教育にとって、二十一世紀に向かって新たな出発の年であり、極めて意義深い年であると存じております。

このような年に、私は、皆さんのご協力を得まして、次の施策を重点的に推し進めて参りたいと考えております。

第一は「生き生きとした学習社会の形成をめざす生涯教育の推進」であります。

技術革新に伴う情報化社会の進展、あるいは高齢化社会の進行、自由時間の増大などにより、県民は新しい知識・技術や主体的な情報選択能力の習得、自己の内面的な充実や生活の向上を目指して、生涯にわたる豊かな学習機会を求めております。

このために、生涯教育推進会議の設置とその機能の充実、生涯教育データバンク・学習情報提供、広域事業などの、生涯教育事業を推進して参りたいと考えております。

第二は「あすをになう青少年の健全育成の推進」であります。

今日、家庭や地域社会などの教育機能の低下が指摘されている中で、青少年の問題行動は、全体としてはやや落ち着きを見せているものの、低年齢層にあっては依然として増加の傾向にあります。青少年のこうした状態は深刻な社会問題であり、我が国の将来にとって憂慮すべき事態となっております。

このために、高校総合文化祭、スポーツ少年団などの青少年文化活動、ある

 

 

 


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