教育福島0099号(1985年(S60)02月)-015page

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小・中学校教育

 

伸長、更には、国際理解教育等に十分配慮して計画し、実施する必要がある。

 

小・中学校においては、人間性豊かな児童生徒の育成の観点から、教育課程の実施状況を仔細に点検するとともに、学習指導における、基礎的・基本的内容の徹底と自己教育力の育成、並びに、すべての教育活動における生徒指導の充実、個性と創造性の伸長、更には、国際理解教育等に十分配慮して計画し、実施する必要がある。

また、非行事故の防止指導については、家庭・地域社会との連携を一層深めるとともに、小・中学校それぞれの段階において、指導を更に強化する必要がある。

 

一 教育目標の具現に努める

 

○ 地域・学校・児童生徒の実態に基づき、自校の教育課題を明らかにする。

○ 学校経営全般にわたり、教育目標具現のため、具体的な計画を立て、実践する。

○ 児童生徒及びその保護者に教育目標の理解を図る。

○ 教職員の使命感と士気を高め、組織を生かして教育活動を進める。

 

二 教育課程の改善・充実に努める

 

○ 地域・学校・児童生徒の実態に即し、教師の総意を結集して、教育課程を編成し、実施する。

○ 実施状況を常時反省・評価し、教育課程の改善を進める。

○ 「創意を生かした教育活動の時間」は、豊かな人間性を培い、学校生活全体の活性化を図る観点からも更に充実を図る。

○ 国際社会の中で信頼と尊敬を得る資質の育成と国際理解教育を促進ずる。

○小学校低学年における合科的な指導の充実を図る。

○ 中学校における選択教科の指導内容・方法の改善・充実を図る。

 

三 学習指導の改善・充実に努める

 

○ 教材の精選・重点化を図り、学習指導にゆとりを持たせる。

○ 基礎的・基本的な知識・技能・態度を確実に身につけさせるよう努める。

○ 児童生徒一人一人の能力・適性に応じた指導を工夫する。

○自己教育力を育成するため、指導計画及び指導方法を改善する。

○ 学習指導の評価に当たっては、形成的な評価及び情意面の評価の在り方について改善・工夫する。

 

四 道徳教育の充実に努める

 

五 特別活動の充実に努める

 

六 生徒指導の充実に努める

 

七 へき地・小規模校の教育の充実に努める

 

八 体育、保健・安全の指導を充実する

 

(以上「各教科指導の重点」参照)

 

九 研修の効率的推進に努める

 

○ 日常の教育活動と直結した研修を推進する。

○ 授業研究を計画的に実施し、授業の質的改善を図る。

○ 児童生徒の人間像を全体としてとらえ、全人的な指導の在り方の研究を推進する。

 

国語

 

国語

 

=小学校=

 

言語の教育としての立場を一層明確にするとともに、表現力を高めるよう十分配慮し、国語を正確に理解し表現する能力、言語感覚、及び、国語に対する関心・態度を高めるため、次の点に努力する。

 

一 国語力を養うための基礎となる言語事項の指導を充実する

 

(一) 言語に関する事項の指導が系統的になされるよう児童の実態を的確に把握するとともに、指導計画や指導過程への位置づけを明確にする。

その際、繰り返して学習することが必要なものについては、特に取り上げて指導するなどして、基礎的な能力が、系統的にしかも確実に身につくようにする。

(二) 書写の指導に当たっては、硬筆・毛筆の関連を重視して指導計画を作成する。

また、国語科書写の立場を明確にして、基礎的技能を高めるよう工夫するとともに、適切な評価を行う。

 

 

 


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