教育福島0099号(1985年(S60)02月)-016page
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二 「表現」の指導を計画的に行い、特に文章表現力の向上を図る
(一) 作文を主とする指導計画を作成し作文の時数を十分に確保する。
(二) 一人一人の文章表現力を確実に高めるため、児童の実態を的確に把握し、指導目標を明確に設定する。
(三) 表現活動を多様にし、児童が意欲的に取り組めるようにする。
(四) 実際に書く活動に充てる時間を十分に確保する。
(五) 評価や作品の扱い方を工夫し、書く喜びを味わわせるようにするとともに、評価が指導に生かされるようにする。
(六) 音声言語による表現力を養うための指導は、的確な話し方に重点をおくとともに、朗読指導の充実を図る。
三 確かな理解力を高めるために、文章を正確に読む能力を養うとともに、読書生活の充実を図る
(一) 文字言語による理解では、文章の叙述に即して正確に文章を読み取る能力、態度を高めるよう指導を工夫する。
(二) 理解したことを表現に役立てるなど、「表現」との関連を考慮して指導に当たる。
(三) 音声言語による理解力を養うための指導は、正確な聞き方に重点をおくとともに、音読指導の充実を図る。
(四) 読書生活の充実を図るため、教科書単元の発展としての読書等の機会を充実し、学校図書館の利用を促すよう工夫する。
四 教材研究を深め、効果的な指導法を工夫するとともに、言語環境を整え、児童の言語生活の向上を図る。
(一) 指導目標を明確にするとともに、指導内容を重点化し、ゆとりある指導展開の中で指導と評価の一体化を図る。
(二) 教材の特質や児童の実態に応じ、適切な活動を選択する。
(三) 主体的な学習態度を育成するため、学習の仕方を身につけさせるとともに、課題意識を高める授業を工夫し、個別指導を充実する。
(四) 練習学習を重視し、基礎的な諸能力が、一人一人に確実に身につくようにする。
(五) 学校全体の言語環境を整え、児童の言語生活の向上を図る。
=中学校=
言語の教育としての立場を一層明確にするとともに、表現力を高めるよう十分配慮し、国語を正確に理解し表現する能力、言語感覚、及び、国語に対する関心・態度を高めるため、次の点に努力する。
一 国語力を養うための基礎となる言語事項の指導を充実する。
漢字や語句、表記や文法等の指導を重視し、単元・題材、単位時間の指導計画への位置づけを明確にして指導する。
その際、基礎的な能力が系統的に、しかも確実に身につくよう工夫する。
二 作文・朗読・書写の指導を計画的に行い文章表現力の向上を図る
(一) 作文を主とする指導計画を作成し作文の時数を十分に確保する。
その際、学年の目標、指導事項を明確にして計画する。
(二) 表現活動を多様化し、生徒が意欲的に取り組めるようにする。
(三) 実際に書く活動に充てる時間を十分確保する。
(四) 一人一人の文章表現力を高めるため、生徒の実態を的確に把握し、指導目標を明確に設定する。
(五) 評価や作品の扱い方を工夫し、書く喜びを味わわせるようにするとともに、評価が指導に生かされるようにする。
(六) 音声言語による表現力を養うための指導は、的確な話し方に重点をおくとともに、朗読指導を充実する。
(七) 書写の指導に当たっては、国語科書写の立場を明確にして指導計画を検討し、文字を正しく整えて美しくしかも速く書くことに重点をおいて指導に当たるとともに、学習の成果が日常生活に活かされるよう指導を工夫する。
また、適切な指導時数の確保には十分留意する。
三 確かな理解力を高めるために文章を正確に読む能力と読書生活の充実を図る
(一) 生徒の実態に即し、読解技能の系統を踏まえ、文章を正しく理解し鑑賞する能力と態度が確実に身につくよう、指導内容・方法を検討する。
特に、文章の叙述に即して内容を読み取る能力を高める指導に重点を置き、その能力が読書力へ発展するよう配慮する。
(二) 古典の指導については、古典に対する関心を高め、古典に親しむ学習過程で、古文や漢文を理解する基礎が養われるよう配慮する。
その際、いたずらに分析的な読解や文語文法の指導に深入りしないよう十分注意する。
(三) 音声言語による理解力を養うための指導は、正確な聞き方に重点をおいて行う。
(四) 読書の楽しさを味わわせ、読書生活を一層向上させるとともに、学校図書館の積極的な利用を促すよう工夫する。
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