教育福島0099号(1985年(S60)02月)-049page
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ふるると探訪
県指定重要文化財(史跡)
塚野目第一号墳(八幡塚古墳)
−国見町−
墳丘 全長六十八メートル、後円部径五十ニメートル、高さ六メートル塚野目古墳群は、国見町南部から桑折町北部の東西に延びる台地上に営まれたもので、すでに破壊された古墳を含めて、方墳・円墳・前方後円墳のあわせて、三十四基以上からなっていた。古墳の築造時期は、五世紀から七世紀にわたり、福島盆地の代表的な古墳群である。
第一号墳は、この塚野目古墳群中最大の古墳で、昭和五十年の周溝発掘調査により、前方部をほぼ西側とした前方後円墳で、前方部が低く短小な帆立貝式古墳であることが明らかになった。
本県の大型前方後円墳では、全長百メートル前後のものが数基あるが、浜通り、会津両地方に分布が限られており、中通り地方では本古墳か最大級の古墳の一つといえる。
昭和五十年の調査時に、墳丘周溝から円筒埴輪、朝顔形埴輪が出土し、それらの埴輪の表面に施してある特色ある横に走るハケ目から、埴輪の製作の時期は、丘世紀後半と考えられ、ひいては、第一号墳の築造年代も、このころと推定される。
現在、前方部は墓地となり、かなり原形は失われているが、後円部の保存状況は良好である。
所在地 伊達郡園児町大字塚野目字前畑十九番一ほか十四筆
所有者 八幡神社、正法手、大内安次、斎藤彦衛
郷土の文化財
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