教育福島0108号(1986年(S61)01月)-016page

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してスポーツ活動に参加できるようにすることをねらいとして昭和四十六年に創設されたものです。

表18のとおり、年次ごとの加入状況を見ますと、加入団体、加入者数とも増加してきております。

今後とも、スポーツ人口が増加することが予想されますので、県といたしましても、積極的に保険への加入促進に努めてまいります。

 

4 競技力の向上

 

国民体育大会をはじめ、各種の全国大会、国際大会等での本県選手の活躍に対する県民の期待は極めて大きいものがあります。

県といたしましては、県体育協会加盟の各競技団体が行う選手強化事業及び競技力向上ジュニア対策事業に対して、負担金を交付するとともに国民体育大会、東北総合体育大会への選手派遣をはじめ、我が国を代表してオリンピック大会、世界選手権大会等に参加する選手に対しても、遠征費の一部を助成するなど、競技力の向上に鋭意努めております。

しかし、表19のとおり、ここ十年間の国体における本県の成績を見ますと、天皇杯、皇后杯順位とも全国的には中位以下で、東北各県と比較しても、青森、秋田、岩手の各県には遠く及ばない現状です。

また、十二回を数える東北総合体育大会での成績は、総合五位と振るわず概して本県の競技力は、低迷状態にあるといっても過言ではありません。

ただ、このような状況の中で、今回のわかとり国体では、自転車競技が国体史上初の六年連続優勝の偉業を達成したのをはじめ、陸上、山岳競技等の健闘は誠にめざましく、今後、更にその活躍が期待されるところであります。

昭和七十年の第五十回国民体育大会本県開催に向けて、本県競技力の飛躍的な向上を図っていくためには、解決しなければならない次のような課題があります。

1) 組織について

○組織力(競技人口十指導者十競技役員)の充実

○企業スポーツの組織化

2) 指導者について

○未普及種目の指導者の養成、確保

○指導者の資質の向上

3) 選手について

○効果的な選手の育成強化事業の推進

○未普及種目の選手の確保

○企業スポーツ選手の確保

○女子、特に成年女子の確保

4) 施設について

○未保有競技施設の整備充実

5) 財源について

○選手の育成強化事業を効果的に推進ずるための財源の確保

したがって、県といたしましては、本県競技力の向上を図るため、今後、

 

表16 本県スポーツクラブの状況

表16 本県スポーツクラブの状況

注:「保健体育要覧」(昭60)

 

表17 小・中学校体育施設の開放状況

表17 小・中学校体育施設の開放状況

注:「保健体育要覧」

 

表18 スポーツ安全協会傷害保険加入状況

表18 スポーツ安全協会傷害保険加入状況

注:「保健体育要覧」

 

表19 国体・東北総体における東北各県の成績比較

表19 国体・東北総体における東北各県の成績比較

注:「保健体育課調査」(昭60)

 

 

 


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