教育福島0109号(1986年(S61)02月)-019page
地域の自然環境を生かした野外学習が効果的に行われるようにする。
(二) 校舎内外の理科的環境構成を工夫し、理科学習に対する興味、関心を高める。
(三) 生物の飼育・栽培を計画的に行い教材として、効果的に活用する。
(四) 理科室を整備し、児童がいつでも活用できるようにする。
五 事故防止に努め、観察・実験が安全に行われるようにする
(一) 指導の要点を的確におさえ、観察・実験の技能の習熟に努めるとともに、事故防止には万全を尽くす。
(二) 毒物・劇物・危険物(発火性・引火性薬品)については、適切な保管管理をする。
=中学校=
自然の事物・現象に直接働きかける活動を通して、主体的に自然を調べる能力・態度を育てるともに、自然科学の基礎的・基本的な概念形成が段階的に無理なく行われ、自然と人間とのかかわりについての認識を深める。
このため、次の点に努力する。
一 生徒・学校及び地域の実態に即し身近な自然を生かした指導計画に改善する
(一) 基礎的、基本的事項を系統的にとらえ、生徒、学校及び地域の実態に即して指導内容の精選、重点化を図り、ゆとりと充実のある学習活動が展開できる指導計画にする。
(二) 身近な自然の事物・現象に直接触れる活動を重視し、観察・実験を適切に位置づけた指導計画にする。
(三) 単元、教材内容によって、生徒自ら探究することが可能なものと、そうでないものとの見通しをもった指導計画にする。
二 生徒が自ら考え、自然を調べる能力、態度の育成、及び自然と人間のかかわりについての認識を深める指導法の研究に努める
(一) 身近な自然の事物・現象についての直接経験を十分に図り、具体的な活動を通して学習が進められるように努める。
(二) 生徒の直観や発想を大切にし、生徒自身の考えによる主体的な探究活動が行われるよう努める。
(三) 生徒一人一人が自ら学習を進めるとともに、友達同士が協力し、啓発し合うなど、個と集団のかかわりによって深まる学習活動を工夫する。
三 評価についての実践研究を深め、指導計画や指導法の改善に努める
(一) 指導過程での評価や自己評価を適切に行い、生徒一人一人に対する的確な指導を進めるとともに、指導法の改善に努める。
(二) 自然を調べる能力や態度及び観察・実験の技能の評価方法について、実践的研究を更に深め適切な評価に努める。
四 指導の効果を高めるため、学習環境、及び教材・教具の整備・活用に努める
(一) 身近な素材の活用と教材・教具の開発を図るとともに、地域の自然環境を生かした野外学習が効果的に行われるようにする。
(二) 理科室等の環境構成を工夫し、理科学習に対する興味・関心を高める。
(三) 視聴覚教材・教具の整備と適切な活用を図り、学習の効率を高める。
五 理科学習における安全について十分指導し、事故の防止に努める
(一) 予備実験や調査を十分に行い、予想される事故とその対策を検討し、万全な事故防止に努める。
(二) 観察・実験の基本操作や正しい器具の使い方に習熟させ、注意すべき事項を十分理解させる。また、安全のしつけなど必要に応じて指導し、安全を守る習慣を育てる。
(三) 毒物・劇物・危険物については、自然災害と盗難防止の上から、定期点検を行い、安全管理に努める。
音楽
=小学校=
学習指導要領の趣旨や内容を十分に理解し、目標達成のため児童の特性や発達の状況に応じた指導を展開するよう努める。
特に「音楽を愛好する心情を育てること」を、常時、教師の指導理念としておさえ、児童の音楽的感性を豊かに育てることを中心に、音楽的諸能力が着実に身につけられるよう配慮する。
このため、次の点に努力する。
一 音楽的感性を育てる指導が効果的に展開されるよう、指導計画を改善する
(一) 表現や鑑賞の活動を通して音楽的感覚の発達を促すよう配慮し、児童が生き生きと学習に取り組み、充実した音楽活動ができるよう、学校や児童の実態に即して指導計画を改善する。
(二) 学習指導要領の各学年の目標(2)に示された重点事項を中核として、児童の特性や学習の適時性を考慮しながら計画的に指導内容の重点化を図