教育福島0109号(1986年(S61)02月)-020page

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り、学習の効果を高めるようにする。

○低学年「リズムの聴取と表現」

○中学年「旋律の聴取と表現」

○高学年「和声の美しさの感得」

この重点事項は六年間を見通して計画的・継続的に指導できるよう十分配慮して計画する。

(三) 個々の題材について、具体的な指導目標を設定する。

題材の設定に当たっては、「主題による題材」を中核としながら、適宜「楽曲による題材」を加えるなどして、系統的・発展的な指導が継続展開できるよう計画する。

(四) 授業の反省と評価を適切に行い、指導計画改善の資料を常に整えるよう配慮する。

 

二 児童が進んで音楽活動ができるよう、指導法の改善に努める

 

(一) 児童自らが、音楽の美しさを追求する態度を育てるため、楽曲のすばらしさに気づかせたり、感動させたりする場と機会を意図的に設定する。

(二) 一人一人の音楽的感覚や能力を的確にとらえ、指導のねらいや到達度を明確にして、児童が成就感を味わいながら学習活動が進められるよう工夫する。

(三) 児童の主体的な学習活動を促すため、グループ学習の積極的な導入や視聴覚教材の活用など、多様な授業の展開に努める。

(四) 歌ったり、弾いたり、身体表現をしたりなどの諸活動では、単なる反復練習に陥ることなく、児童の創造性を助長し、楽しさの中で諸能力が身につけられるよう、適切な指導助言に努める。

(五) 指導過程や授業の終末等で絶えず反省と評価を行うとともに、情意面を考慮した評価を行い、児童の実態に即して指導ができるよう配慮する。

 

三 経験を生かして、楽しく音楽活動をする態度を養う

 

(一) 音楽学習で培われた諸能力を、学校全体及び家庭や社会のいろいろな場面で十分発揮できるよう援助する。

(二) 特別活動との関連を図り、諸活動の中で、音楽の楽しさを生かして、和やかな雰囲気を醸成するよう配慮する。

 

=中学校=

 

学習指導要領の趣旨や内容を理解し、目標達成のため、実態に即して指導計画を改善し、生徒自らが進んで学習に取り組み、音楽の楽しさや美しさを心から味わう力を身につけさせるような授業の展開に努める。

特に、生徒の音楽的諸能力を高める中で音楽を愛好する心情を育て、音楽のもつ特性と人間形成とのかかわりや生徒の心理面を重視して、豊かな情操を培うよう十分配慮する。このため、次の点に努力する。

 

一 音楽的諸能力を育てる指導が効果的に展開されるよう、指導計画を改著する

 

(一) 表現や鑑賞の活動を通して、一人一人の音楽的諸能力が豊かに育てられるよう、学校や生徒の実態に即して指導計画を改善する。

(二) 個々の題材について具体的な指導目標を設定するとともに、教材の選択に意を配り、効果的な指導が展開できるようにする。

題材の設定に当たっては、「主題による題材」を中核としながら、適宜「楽曲による題材」を加味するなどして、系統的・発展的な指導が継続して展開できるよう計画する。

(三) 表現は、単なる知識・技能の習得に偏ることなく、生徒の音楽的感覚をもとにした多様な活動ができるよう計画する。

(四) 鑑賞は、表現との関連を密にし、幅広く教材を選択して、それぞれの音楽のもつよさや、表現の多様さを味わわせるよう計画する。

(五) 授業の反省と評価を適切に行い、指導計画改善の資料を常に整えるよう配慮する。

 

二 生徒が進んで音楽活動ができるよう、指導法の改善に努める

 

(一) 生徒の興味や関心を大切にしながら合唱や合奏が一層活発に行われるよう配慮する。

(二) 一人一人の音楽的感覚や能力を的確にとらえ、指導のねらいや到達度を明確にして、生徒が成就感を味わいながら学習活動が進められるよう工夫する。

(三) 生徒の主体的な活動を促すため、指導過程や学習形態などに工夫をこらし、生徒の心理面を配慮しながら多様な授業の展開に努める。

(四) 歌唱や器楽、及び鑑賞などの活動では、単なる反復練習に陥ることなく、生徒の創造性を助長し、楽しさの中で知識や技能が身につくよう、活動の質を高める。

(五) 指導の過程や授業の終末等で絶えず反省と評価を行うとともに、情意面を考慮した評価を行い、生徒の実態に即して指導ができるよう配慮する。

 

三 「日本の音楽」の指導を充実する

 

(一) 「日本の音楽」の教育的意義を十分に踏まえ、生徒の発達段階や学習の適時性を考慮して、適切な題材を設定する。

(二) 「日本の音楽」の特質や独特の味わいを感得させ、豊かな音楽観を培うため、指導法を工夫して多様な授業の展開に努める。.

(三) 郷土の音楽の指導では、明確なね

 

 

 


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