教育福島0109号(1986年(S61)02月)-023page
における体育に関する指導の全体計画との有機的な関連を図るとともに三年間の見通しをもった計画を作成する。
(二) 運動種目を精選し、運動そのものの喜びや楽しさを体得させる計画になるよう十分配慮する。
二 運動の特性を明らかにし、内容の重点化と指導法の改善に努める
(一) 運動課題やその解決をめざす授業の組み立てを工夫し、生徒の自発的・自主的な学習活動を活発にする。
(二) 生徒の欲求を充足させるため、運動の特性に応じた学習内容を設定し学習活動を効果的に進める。
(三) 運動の質と量の適正化を図り、運動の合理的な実践を通して技能の向上に努める。
(四) 評価は、指導の目標・内容からおさえ、自己・相互評価を生かし、意欲をもたせるよう工夫をする。
三 計画的・継続的指導により体力を高める
(一) 学校教育活動全体を通して保健、体育指導を進めるため、全職員の共通理解を得て実践する。
(二) 特別活動における体育・保健・安全・給食の諸活動を有機的に関連づけ総合的な体力の向上に努める。
(三) 創意を生かした教育活動の時間等を積極的に活用し、余暇の活用や健康な生活をおくるための行動の仕方を体得させる。
(四) スポーツテストの結果を分析し、生徒一人一人の課題をとらえ、計画的・継続的な指導により体力の向上を図る。
(五) 施設・設備や用具の活用と整備拡充に努める。
四 保健学習の充実と事故防止に努める
(一) 学校や地域の実態及び日常生活との関連をふまえ、指導内容の精選と重点化を図り、実践をめざす保健学習の展開に努める。
(二) 授業における実験・実習を重視するとともに、資料の収集や教育機器の活用を図り、保健学習が魅力的なものになるよう努める。
(三) 安全点検と確認を定期的に実施し危険箇所の除去に努める。
〈選択〉
第三学年における選択履修の趣旨とねらいを理解し、体育では、スポーツの喜びや楽しさを十分味わわせ、保健では、日常生活の保健・安全に関する技能を高めるよう指導計画や履修の仕方を配慮する。
(一) 指導計画の作成に当たっては、生徒の興味・関心などを考慮し、各分野に示した内容から、適切なものを選択し、一層深化・発展させるよう工夫する。
(二) 履修の仕方については、生徒の多様な希望に応じられるよう工夫するとともに、生徒の能力が十分伸長されるよう配慮する。
家庭
技術・家庭
=小学校=
家庭科は、日常生活に必要な衣食住などに関する実践的な活動を通して、家族の一員としての自覚をもたせ、積極的に家庭生活に協力する意欲を養い、また、習得した知識と技能を生かして実践しようとする能力や態度を育てることをねらいとしている。
この教科のねらいを達成するため、次の点に努力する。
一 地域、学校及び児童の実態に応じ教師の創意を生かした指導計画に改善する
(一) 前年度の指導の反省を生かすとともに、学習指導要領から、各領域の目標、内容などを明確に把握し、地域素材の教材化に努める。
(二) 題材の構成に当たっては、地域の実態や学校の持つ諸条件・児童の生活経験などを適確に把握し、それらに即して指導内容の重点化を図り、その組み合せ方を工夫する。
(三) 第四学年までの各教科等の学習や生活経験を基盤として学習がすすめられるようにするとともに、消費者としての基礎的知識や理解が得られるよう意図的に計画に組み入れる。
二 つくる喜びや仕事の楽しさを味わうことができるよう、指導法について工夫する
(一) 指導目標の達成に向けて、実践的体験的活動が一層活発に行われるよう指導過程の工夫をする。
(二) 児童の家庭生活との関連から、よりよい家庭生活や温かい家族関係に目を向けた学習が展開されるようにする。
(三) 児童の実態に即し、児童が意欲的・に取り組める学習課題の設定や学習形態等の工夫に努める。
(四) 学習への興味・関心を高め、学習効果を上げるため、視聴覚機器などの教材・教具の内容や利用法について研究し、その整備・活用に努める。
三 評価について実践的に研究し、指導法や指導計画の改善に努める