教育福島0116号(1986年(S61)11月)-045page

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ふるさと探訪

県重要文化財(建造物)

蒲生秀行廟 (一棟)

天正十五年(一五九〇)から慶長二年(一五九八)までと、同六年(一六〇一)から寛永四年(一六二七)までの二回、前後約三十五年間会津の領主であった蒲生秀行の廟屋である。

方三間(四・六一メートル四方)の廟屋はすべて神宗様の建築であり、渦文の木鼻や三ッ花懸魚に桃山ないし江戸初期の特色をもつので、建立の時期は秀行卒年の慶長十七年(一六一二)造五輪塔が安置されている。

廟内に安置されている石造五輪塔

廟内に安置されている石造五輪塔

懸魚や木鼻に特色をもつ廟屋

懸魚や木鼻に特色をもつ廟屋

県文化財指定 (史跡)

桑折西山城跡

桑折西山城跡は東西約八百八十メートル、南北約五百七十メートル、標高百九十三メートルの高舘山とよばれる丘陵上にある連郭式の遺構である。

曲輪は、本丸・中館・西館の三つから成り、中館と西館の間には長さ約百五十メートル、幅約九メートル、深さ約四メートルの空堀が走り、中館と西館には高さ一.七メートルの石塁が続いている。睦奥国守護(奥州探題)伊達稙宗の居城として知られ、十六世紀前期という築廃城年代の明確なこと、および保存の良好な点など、その史跡としての価値は極めて高い。

高舘山とよばれる丘陵上にある桑折西山城跡

高舘山とよばれる丘陵上にある桑折西山城跡

所在地 伊達群桑折町大字万正寺地内

所有者 桑折町ほか82名

ふるさとの文化財


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