教育福島0119号(1987年(S62)02月)-010page

(4)　教育機会の拡充

1)　高等学校収容率及び進学率の地域間格差の是正

収容率及び進学率の地域間格差の是正を図るため、中学校卒業者数の増減及び志願動向を考慮し、生徒募集定員の適正化に努める。

2)　学校・学科の適正配置の推進

中学校卒業者数の急増及び志願動向や産業構造の変化等に対応して、福島南高等学校(仮称)の開校、学級増を行うとともに、県中地区高等学校(仮称)の開校準備を推進する。

3)定時制・通信制教育の充実

勤労青少年の教育の機会と生涯教育の観点から成人の学習の場の確保に努めるとともに、産業構造の変化に対応するため、後期中等教育審議会の答申を踏まえ、定時制・通信制学科の適正配置について検討する。

4)　入学者選抜方法改善の徹底

入学者選抜方法改善の徹底を図るため、公立高等学校入学者選抜対策会議の検討事項を踏まえ、面接の実施、調査書の取扱い、学力検査等のあり方等の改善に努める。また、帰国子女への適正な対応策を講ずるよう努める。

5)　高校・大学修学援助の充実

教育の機会均等の確保を図るため、経済的理由により修学困難な生徒・学生に対する奨学資金貸与事業の充実に努める。

6)　幼稚園就園率の地域間格差の是正

公・私立幼稚園の適正配置を考慮しながら、幼稚園新増設及び学級増を促進し、就園率の引き上げと地域間格差の是正に努める。

(5)　施設・設備の整備充実

1)　幼稚園、小・中学校の施設・設備の整備充実

ア、幼稚園においては、園舎の必要面積の充足及び危険建物の解消を図るとともに、屋外環境等の整備を促進する。

イ、小・中学校においては、校舎、屋内運動場内等の危険建物の計画的解消と屋外教育環境の整備充実を図るとともに、過大規模校を解消するための分離新設を促進する。

2)　高等学校の施設・設備の整備充実

校舎の危険解消と校舎等の大規模改修を推進するなど教育施設・設備の充実を図るとともに、産業教育審議会の答申を踏まえ、産業教育に関する実験・実習の施設・設備の充実に努める。

3)　県教育センターの整備充実

県教育センターの施設・設備及び教材・備品の整備を図るとともに、研修・研究施設としての機能の充実に努める。

　

四　障害をのりこえ社会参加をめざす養護教育の推進

　

(1)　教育内容・方法の改善充実

1)　教育課程の改善充実

障害の種類・程度に応じた学習指導内容・方法等の研究内容・方法等の研究の推進を図るため、講習会、研究集会等を実施し、教育課程の改善充実に努める。

2　)重度・重複障害教育内容の充実と方法の開発

障害の重度・重複化に対応するため、研究学校の指定、講習会等により、障害の適確な把握とそれに応じた教育内容・方法の開発に努める。

3)　道徳教育・特別活動の充実

道徳教育・特別活動の充実を図るため、障害の種類・程度及び特性に応じた指導が行われるよう指導資料の活用に努める。

(2)　生徒指導の充実

1)　生徒指導の充実を図るため、生徒指導研究協議会の開催、指導資料の活用等により、各学校の指導内容・方法の改善充実に努めるとともに、教育相談体制の強化を図り、生徒指導体制の充実に努める。

2)　家庭、地域社会、関係機関との連携強化

生徒指導の充実を図るため、生徒指導についての家庭啓発パンフレットの作成配布等により、学校と家庭、地域社会及び施設や医療機関等との連携強化に努める。

(3)　教職員の確保と資質の向上

1)　教職員定数の確保と適正配置の推進

教職員組織の充実を図るため、数職員定数の確保に努めるとともに、男女別、年齢別構成等を考慮した適正な教職員配置に努める。

2)　教職員研修の充実

教職員の資質の向上を図るため、教職員現職教育計画に基づき、各種研修会を開催し、教育愛、使命感に裏付けられた、更には指導技術、専門性が発揮し得る教育活動及び児童生徒一人一人の障害の種類・程度に応じた教育活動が行われるよう研修の改善充実を図るとともに、研修の効果的推進に努める。

3)　指導体制の充実

心身障害児一人一人の種類・程度に応じた指導助言及び適正な就学指導ができるよう、指導主事及び学校教育委員の指導力の向上を図り、指導体制の充実に努める。

(4)　教育機会の拡充

1)　心身障害児の適正就学の推進

心身障害児の適正就学を図るため、養護教育センターの機能の充実に努めるとともに、就学指導講習会等の充実を図り、市町村就学