教育福島0119号(1987年(S62)02月)-014page

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小・中学校教育

−総論

−道徳教育

−特別活動

−生徒指導

 

「未来をひらく、心豊かなたくましい人間の育成」の観点から、各学校においては、学校経営全般にわたり評価し、自校の教育課題を明らかにして積極的に改善充実を図ることが大切である。

また、社会の変化とそれに伴う児童生徒の生活や意識の変容に配慮しつつ、自己教育力の育成、個性と創造性の伸長、基礎・基本の徹底、更には、国際化・情報化社会に対応した教育に力点を置いた指導が必要である。

いじめや非行等問題行動の防止指導には、校内の生徒指導体制の一層の強化を図るとともに、家庭、地域社会との連携を強める必要がある。

 

一 教育目標の具現に努める

 

○ 教育目標具現のため、全職員の共通理解による協力体制を整え、具体的な計画のもとに実践する。

○ 教育目標の達成状況を常に評価し、改善点や努力点を明確にして、教科指導や学校経営を生かす。

○ 児童生徒及びその保護者に、教育目標の理解の徹底を図る。

 

二 教育課程の改善・充実を図る

 

○ 地域・児童生徒の実態に即し、教師の総意を結集して、教育課程を編成し、実施する。更に、実施状況を常時評価し、改善・充実を図る。

○ 学校の教育活動に、「ゆとりと充実」が図れるよう工夫する。

○ 国際理解を深め、郷土の文化と伝統を尊重する態度を育てる教育を促進する。

○ 小学校低学年における合科的な指導の改善・充実に努める。

○ 中学校における選択教科の運営や進路指導の改善を図る。

 

三 学習指導の改善・充実に努める

 

○ 教材の精選・重点化を図り、基礎的・基本的内容を確実に身につけさせるようにする。

○ 自己教育力を育成するための指導方法、指導評価の改善を図る。

○ 児童生徒の個人差に応じた指導、情報化社会に対応した指導を工夫する。

○ 学習指導についての形成的評価の在り方、児童生徒の情意面の評価の在り方について改善・工夫を図る。

 

四 道徳教育の充実に努める

 

五 特別活動の充実に努める

 

六 へき地・小規模校の教育の充実に努める

 

七 生徒指導の充実に努める

(以上は各教科等の「指導の重点」参照)

 

道徳教育

 

道徳教育は、小・中学校とも学校の教育活動全体を通して行うことを一層重視し、各教科、特別活動、その他の教育活動との関連を考慮して指導の充実を図ることが大切である。

特に、教師と児童生徒及び児童生徒相互の人間関係を深めるとともに、家庭や地域社会との連携を緊密に図って道徳的実践の場を多く設定する。また、道徳の時間の特質を生かし道徳的実践力の育成を図るため、次の点に努力する。

 

一 道徳教育の目標や指導の重点を明確にし、全体計画が十分機能するよう改善、充実を図る

 

(一) 児童生徒の道徳性の実態及び家庭や地域社会の要望等を的確に把握し、教育目標具現策に沿って、学校における道徳教育の重点目標を設定する。

(二) 各学年における重点目標と指導の重点を明確にする。

(三) 道徳の時間をはじめ、学校教育活動全体における道徳教育上の課題や役割を明確にし、道徳的実践力の指導と道徳的実践との関連づけを図り全教職員の共通理解を確立する。

(四) 全体計画改善の観点を明確にし、全教師による一貫した道徳教育の推進をめざして検討、改善に努める。

 

二 地域、学校及び児童生徒の実態に即した重点的な指導ができるよう、自校の年間指導計画を整備充実する

 

(一) 全体計画との関連を図り、各学年別の指導の重点及び道徳の時間における重点内容を明確に押さえた指導計画とする。

(一) 児童生徒の発達段階に即し、発展的・系統的に指導が深められるよう指導内容の配列を工夫する。

(三) 主題名、ねらい、資料、展開の大要等の要件を具備した指導計画を作成し積極的な活用を図る。

(四) 改善の観点を明確にして、日常の授業実践の反省記録を累積し、全教師の参加協力による検討を通して指導計画の改善・充実を図る。

 

 

 


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