教育福島0122号(1987年(S62)07月)-002page

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文化の窓

県立博物館企画展

「植物化石」展

・会期七月十八日(土)〜九月十五日(火)

・会場県立博物館

町植物化石には、陸上植物の葉、種子、花粉、珪化木や、海に生息する海藻、植物性プランクトンなどがあり、地層中から発見されます。それらの化石は、時代を決定したり、気候の変動などを知る上で重要なものです。福島県からもたくさんの化石が見つかっており、相馬地方には、今から一億五千万年前、暖かい気候のもとで育った「シダやソテツの化石、常磐炭田を形成したいわき地方の植物化石、氷河時代の寒い気候をあらわすモミ、カラマツなどの化石など、県内各地から産出しているのです。持に今回の企画展でば、植物化石の専門家である福島大学の鈴木敬治教授が長年にわたって収集された約二万点にものぼる化石の一部が展示され、新生代以降(六千四百万年前〜現在)までの本県を中心とした東北地方の植生の変化が、植物化石の歴史年表を通してわかります。私たちの生活に結びついている森林が、どのような歴史をもち現在にいたっているのでしょうか。企画展では、植物の時代の変遷、化石からわかる気候の変動、生きている植物化石、炭田を形成した植物化石などをテーマとしてわかりやすく構成されていますので是非ご覧ください。

赤・ムカシハマナツメ、青・ハコヤナギ、黄・ナガバブナ

赤・ムカシハマナツメ、青・ハコヤナギ、黄・ナガバブナ

藤峠層(中新世後期約600万年前・柳津町藤峠)

メタセコイア滝央炭層(中新世前期約1800万年前・いわき市遠野)

メタセコイア滝央炭層(中新世前期約1800万年前・いわき市遠野)

左(小)クサビシダ、右(大)ナギダマシ

左(小)クサビシダ、右(大)ナギダマシ

栃窪層(中生代ジュラ紀約1億5000万年前・原町市信田沢)

記念講演のご案内

「植物の化石について」

・講師鈴木敬治(福島大学教授)

・期日七月二十六日(日)午後一時三十分より

・場所博物館講堂

なお詳細については、県立博物館にお問い合わせ下さい。

会津若松市城東町1-25

TEL0242-28-6000


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