教育福島0127号(1987年(S62)12月)-050page
福島の美しい自然と人々の温かい心につつまれて
生きた英語の指導と国際理解に活躍
−語学指導の外国青年−
『語学指導等を行う外国青年招致事業』により本県が受け入れた外国青年二十名は、八月の来県以来、県内の各々の職場で元気に活動しています。
この事業は、福島県における外国語教育の充実を図るとともに、地域レベルでの国際交流の進展を図ることを通じて、福島県と諸外国との相互理解を増進し、福島県民各層での国際化の促進に資することを目的としています。
具体的には、英語指導助手は、
(1) 配置された学校での英語教員との協同授業や授業補助
(2) 語学指導のための教材・資料等の提供
(3) 訪問要請に応じての語学指導や講演
(4) 日本人英語教員の研修での指導
(5) 英語弁論大会での審査等の活動に従事します。
一方、国際交流員は、配置された市町村における国際交流の拡大を図るために、
(1) 外国の資料・情報等の紹介・提供
(2) 地域での集会等での講演や、活動の補助
等にあたります。
福島県が受け入れた二十名の外国青年のうち一名が国際交流員で棚倉町に配置され、十九名はすべて英語指導助手であり、県立高等学校配置五名、市町村教育委員会配置十四名となっています。
歓迎会で紹介される外国青年の皆さん(8月10日)
以下に、各県立高校と市町村教育委員会のご協力を得てまとめた、二十名の外国青年のプロフィールと、彼らの近況の一端を紹介します。
なお文中の1)〜6)の番号は次のような質問項目を意味しています。
1) 配置先
2) 性別(年齢)
3) 国籍
4) 最終学歴(専攻等)
5) 趣味・特技等
6) 福島における現在までの生活を通しての感想等
エリン・リー・バウマンさん
1)県立福島南高校 2)女性(25歳) 3)アメリカ 4)西オレゴン州立大学(仏語・独語) 5)読書、裁縫、ダンス、サイクリング、ハイキング 6)福島の自然が故郷のオレゴンと似ていて、親しみを感じています。職場では、すばらしい先生方と、意欲的な生徒たちに恵まれ、充実した毎日を送っています。
リー・ディルさん
1)県立福島女子高校 2)女性(24歳)3)オーストラリア 4)西オーストラリア大学(英・豪文学)・現在クイーンズランド大学修士課程在籍 5)読書、写真、スポーツ(合気道を練習中) 6)東京の近代化された立派な姿にも感銘しましたが、私は福島の美しい緑の山々に囲まれた静かな街並がいっそう気に入っております。福島の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。