教育福島0129号(1988年(S63)02月)-037page

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(一) ホームルーム

 

(1) 生徒の基礎的な生活集団としての役割を果たすとともに、生徒一人一人の活動が十分に行われるように配慮する。

(2) 生徒自身によるホームルーム運営委員会の活動を助長し、自主的・自律的運営に努力させる。

(3) ホームルームを構成する生徒一人一人についての理解に必要な資料を収集し、活用し、適切な指導を行うよう努める。

 

(二) 生徒会活動

 

(1) 教師の適切な指導のもとに生徒が自発的・自治的な活動を展開し得るよう努める。

(2) 生徒総会、各種委員会の諸活動が、ホームルーム活動と有機的に関連をもつように工夫する。

(3) 生徒会の運営が有効に機能するよう、平素からの指導に十分に留意する。

 

(三) クラブ活動

 

(1) 豊かな情操を育てるために、活性化を図り、活動時間の確保を図るよう留意する。

(2) 各単位時間の活動のねらいを明確にし、実施時及び実施後における適切な評価を行うよう努める。

 

(四) 学校行事

 

(1) 学校行事のもつ教育的意義を十分に理解し、その時間の確保とともに、特色ある学校づくりに努める。

(2) 各種の行事について、生徒一人一人が自分のものとしてとらえ、充実感、成就感がもてるようにする。

(3) 勤労意欲や連帯感が育成されるよう配慮する。

 

進路指導

 

生徒の能力適性 興味 憂心及び進路等はますます多様化している。このような状況の中で、生徒一人一人が自分の将来の生き方への関心を深め自分の能力適性等の発見と啓発に努め、卒業後の生活によりよく適応して、社会的・職業的自己実現を達成てきるように、生徒の個性の伸長をめざさなければならない。このため、次の諸点について努力する。

 

一 進路指導本来の意義を確認し、校内の指導体制を確立する

 

進路指導は単なる就職・進学の選択指導ではなく、将来の人生設計や望ましい生き方の確立をめざしている。これらの目標を達成するためには、高校教育全体を見通した進路指導計画を作成し、組織的な指導体制を確立する。

 

二 発達段階に応じた進路指導の充実を図る

 

自己理解、進路設計、進路の選択・決定及び卒業後の追指導に至る一連の進路指導のために、中学校との関連に配慮し生徒の職業的発達段階に応じ適切な発達課題を設定して、進路指導主事、クラス担任等を中心に低学年から計画的・組織的・継続的に実施する。

 

三 進路の実態に対応する教育課程の編成に努める

 

生徒の進路の多様化を的確にとらえ、生徒の職業観や勤労観を育成できるよう、適切な教育課程の編成に努める。

 

四 進路情報室と進路情報資料の整備と指導力の向上に努める

 

進路指導室及び進路情報の整備を図り効果的な活用を推進するとともに、進路指導の専門的事項について研究と研修を深め、適切な進路指導に努める。

 

五 家庭や地域社会との連携を図る

 

生徒・父兄の進路希望や高等教育機関及び企業等の状況を把握し、より的確な進路指導を行うための、中学校・家庭・関係諸機関との連携を図る。

 

生徒指導

 

生徒指導は、一人一人の生徒の人格を尊重し、偶性の伸長を翻りながら、同時に社会的な資質や行動を高めようとするものである。

 

一 教師の共通理解を深め、校内指導体制の充実改善を図る

 

(一) 日常の教育活動をとおして、生徒指導についての教師の共通理解を深めるとともに、生徒の実態を的確に把握し、自校の生徒指導上の課題を明確にして、学校あげて効果的な指導活動を推進する。

(二) 生徒指導の組織が学校の教育活動の中で十分機能するよう、すべての教師が役割を果たすとともに相互に助け合って指導に当たる。

(三) 生徒指導についての研修を組織的・計画的に実施し、指導力の向上に努める。

 

二 生徒の理解の深化を図り、学校生活への適応を進める

 

(一) 日常の観察と接触、更には各種調査、検査をとおして生徒理解の深化

 

 

 


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