教育福島0130号(1988年(S63)04月)-051page

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二次に分け定員を増加しました。更に、「学校経営(A)講座」.「学校経営(B)講座」及び「教育研究法講座」の前期並びに「情報処理教育一BASIC2))講座」については、内容の一層の充実を図るために研修日数を一日増やして四日としました。

次に、講座の統合についてみますと、小・中・高等学校ごとに実施していた「学校カウンセラー講座(初級)」を一つの講座にまとめるとともに、「小学校音楽講座」及び「小学校図画工作講座」のうち、それぞれの上学年担当と下学年担当を対象とする講座についても一つにまとめました。

なお、学校の要請にこたえ、昨年度に引き続き各講座ごとに、「自己教育力の育成」にかかわる内容を盛り込みました。

 

二、研究事業について

研究事業は、本教育センターの研究機関としての機能を果たすために、本県が当面している教育上の課題と関係する研究主題を設定し、理論と実践の両面から先導的専門的に追究していこうとするものです。

研究主題によって、プロジェクトの部単位チームによる共同研究と各自が担当する個人研究とに分けられ、研究計画に基づいて進めています。

研究の成果は、各研修講座の内容と一体化させて講座内容に反映させています。「所報ふくしま」、「研究紀要」等として刊行し、県下各校での指導に実際に役立てられるようにしています、年度末には、プロジェクト研究発表会を催し、一層の活用が図られるようにしています。

本年度のプロジェクト研究は、次のとおりです。

 

「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究」

(第二年次)学校経営部

自己啓発に支えられた校内研修のあり方を、学校経営の計画・実施・評価に位置づけて研究します。

研究第二年次の今年度は、実態調査の結果から明らかになった問題点の具体的な改善方策を、研究協力校の実践を通して追究します。

 

「基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究」 (第二年次)学習指導部

基礎的基本的内容を身につけさせる過程を通して、児童生徒一人一人の個性を生かし伸ばす学習指導のあり方を研究します。

研究第二年次の今年度は、実態調査の結果から集約された課題についての解決方策を、研究協力委員による授業を通して実証的に追究します。

 

「情報活用能力の育成に関する研究」

(第一年次)科学技術教育部

高度情報社会の中で、情報を主体的に選択し活用する能力を育成するための方法を研究します。

研究第一年次の今年度は、研究情報の収集と併せて実態調査や研究協力員による研究実践を行い、情報活用能力育成の問題の所在を明らかにします。

 

「事例を通した教育相談の進め方に関する研究」

開発的・予防的な指導援助

(第一年次)教育相談部

児童生徒の望ましい発達を促すための開発的・予防的な指導援助のあり方を研究します。

研究第一年次の今年度は、研究資料や事例を広く収集して理論研究を深め併せて訪問研究や研究協力員との事例分析を行い、教育相談における開発的・予防的な指導援助のあり方を追究します。

 

三、情報処理教育

大型電子計算機及びNC工作機械を使用して、COBOL 1)・2) FORTRAN1)・2)・3) BASIC 1)・2)の研修をしています。

年間を通して、高等学校生徒にプログラミング、数値制御工作機械、自動製図機の共同実習を行っています。

年間、教職員の個人研修には、延べ約一千人、高等学校生徒の実習には延べ約四千人が来所しています。

 

四、教育相談事業

幼児・児童生徒の教育上の諸問題について、学校や保護者からの教育相談に応じ、その解決のために、カウンセリングや行動療法等の指導援助を行っています。

年間の来所相談は、延べ人数で、約二千人、電話相談の交信回数は、約千五百回ぐらいあります。

 

五、教育図書・教育資料

日々の教育活動に直接役立つ教育図書や教育資料を提供するために、広く教育に関する専門図書や研究紀要を収集し、開架方式で整理しています。

教育図書は、予算の範囲内で、基本図書・参考図書を購入しています。寄贈図書と合わせると、二万冊を超えています。購入図書は、「所報ふくしま」で紹介しています。

教育資料は、全国の教育機関から、年間七百冊ぐらい寄贈されます。主なものは、教育資料件名目録として紹介しています。昨年度からは、コンピュータに入力し、キーワードに応じて自在に検索できるようになりました。

他に、寄贈誌も含めると、毎月六十種類ほどの月刊誌が入ります。

これらの教育図書・教育資料はいつでも閲覧でき、貸出も行っています。

 

 

 

 

 


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