教育福島0132号(1988年(S63)07月)-022page
3)進路ノートを、学級担任、生徒、保護者が閲覧することにより、相互理解を深めることができる。(24ページ参照)
3 進路指導にかかわるロングホーム
ルームの時間の完全確保に努めている。
(二) 進路相談の充実
従来は三年生中心の相談であったが、一・二年生に対しても進路指導係による面接相談を実施し、進路意識の高揚を図ることにした。
1 進路相談の目的
1)個々の生徒に対応した学業指導に努める。
2)生徒の相談内容に応じ、よわ適切な情報を与える。
3)生徒の自己理解を深めさせ、進路希望を明確化させる。
2 進路相談の方法
1)面接カードの作成(学年)
2)相談内容の確認と分類(学年)
3)相談の日程作成と係分担(進路指導部)
4)相談の実施
3 進路相談の実態
1)相談内容
大学の学部・学科内容、専門学校の種類と将来の就職先、地元企業の職種とその内容、学習計画と学習方法など。
2)問題点
面接カードの記載、相談内容の文章化など、生徒にとって面倒な手続きを行ったため、比較的問題が明確化された生徒を対象とする結果に終わっている。相談を申し込めずにいる生徒も多いと思われるので、進路指導部・学年・学級担任の連携をより密にしていく必要がある。
(三) 進路資料の整備と活用
進路情報誌等が氾濫している現在、本校の進路指導過程に即した情報を提供し、適切な指導を行うことが必要である。そのため、資料全般にわたる見直し、改善を行った。
1 ロングホームルーム用資料
従来、学級担任が必要に応じて、そのつど作成していた場合が多く、きめが細かいとは言いがたかった。そこで、継続的使用に耐えるものを目指し、資料の作成.再構成を行った。主な資料は次の通りである。「進路とは」「自己診断テスト」「先輩の進路」「合格体験記」「地元企業求人状況」など。
2 進路別ガイダンス用資料の整備
本校の基礎資料をもとに、目的に至るプロセスを明確に示唆できるものを目指し検討を加えた。主な資料は次の通りである。
「本校の大学入試状況」「入試科目と学習法」「校内模試と大学合否の関係」「就職出願にあたって」など。
3 保護者用資料の整備
各学年ともPTA総会以外に二回
図2 LHRの主題と進路指導目標との関連