教育福島0134号(1988年(S63)10月)-020page
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特集3
福島県の文化
心うるおす文化の育成をめざす
文化課
はじめに
福島県教育委員会においては、本年度新たに「第三次福島県長期総合教育計画第2期実施計画」を策定し、この計画に基づき、“心うるおす文化の育成”をスローガンに
○文化活動の促進
○文化伝承の充実
○文化施設の整備充実を三本の柱に文化行政を推進しています。
以下県教育委員会が実施している各種事業について紹介します。
芸術文化の振興
一、第四十二回県展
福島県総合美術展(県展)は、昭和二十二年の第一回以来、本年で四十二回を数えるが、年々作品の質の向上が見受けられる。
今回の総出品点数は、九百六十三点で、そのうち公募作品は、八百二十点を数え、これらの中から五百十六点が選ばれ、招待、依嘱作品の百四十三点を合わせた六百五十九点が陳列された。
○会期 昭和六十三年六月十一日〜二十二日
○会場 福島県文化センター
○陳列点数 日本画五十七点、洋画二百四点、彫塑七十二点、工芸美術七十八点、書二百四十八点、総計六百五十九点
○観覧者数 約一万二千人
○審査員
(日本画)小泉智英、小林五浪、水戸童一洋画)青津清喜、大山美信、斎藤研、鈴木正紀、松田松雄
(彫塑一佐藤蔵治、白沢菊夫、橋本堅太郎
(工芸美術)佐藤潤四郎、須藤紀雄、関谷浩二、田代清治右衛門、渡辺雅旺
(書)田久奇峰、皆川雅舟矢島大図
二、第十二回県展移動展
県展移動展は、県展出品作品の中から優秀作品百点を選抜し、県内を巡回展示するもので、本年度は四か所において開催した。
これらの開催地では、小・中学生から老人まで、多くの人が作品を鑑賞し地域文化活動の促進にとって有意義な催しとなった。
○開催地及び会期
原町市 六月三十日〜七月三日
会津若松市 七月七日〜十日
棚倉町 七月十四日〜十七日
浅川町 七月二十一日〜二十四日
○内容 日本画、洋画、彫塑、工芸美術、書の百点
三、第四十一回福島県文学賞
広く県民から作品を公募して、優秀な作品を顕彰し、もって本県文学の振興を図ることを目的に昭和二十三年から始められた本事業も、第四十一回を迎えた。
本年度の県文学賞は、五月上旬に募集を開始し、八月一日に締切り、小説六十八点、詩八十四点、短歌四十七点、俳句四十点の計二百三十九点の応募があった。
応募作品は、企画委員会において規格審査がなされ、規格外作品二点を除いた二百三十七点が審査委員に送付され、個別審査が行われた。さらに、合同審査委員会において受賞候補作品が内定し、県教育委員会で受賞作品が決定した。
本年度の受賞作品及び受賞者は左記のとおりである。なお、受賞作品集である「県文学集No36」は、昭和六十四年三月刊行予定である。
◇ 第四十一回福島県文学賞作品〔小説の部〕
・文学賞「忍冬の輩翠」吉松 博
・準賞 「乱蝶譜」 角田伊一
・奨励賞「見知らぬ窓」渡辺 寛司
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