教育福島0142号(1989年(H01)10月)-006page

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提 言

【筆者紹介】

【筆者紹介】

大 高 善兵衛・おおたかぜんべい

 

昭和  十年 白河市に生まれる

昭和二十九年 県立安積高等学校卒業・株式会社紅丸商店入社

昭和三十八年 紅丸商事株式会社設立に伴い、代表取締役社長に就任

昭和四十八年 紅丸商事株式会社と株式会社ヨークベニマルとの合併により、株式会社ヨークベニマル代表取締役社長に就任

昭和五十九年 東京証券取引所市場第一部へ株式上場

昭和 六十年 働ヨークベニマル文化教育事業財団を設立し、理事長に就任

 

学ぶこと大きい国際交流

 

(財)ヨークベニマル文化教育事業財団理事長

株式会社 ヨークベニマル代表取締役社長

 

大 高 善兵衛

 

日本の国際社会での重要性がますます高まってきている。特に、来たるべき二十一世紀の国際社会に役立つ若者達を国際感覚あふれた人材に育成することは、我々企業人にとっても課題の一つである。

最近、県内各地で国際交流のための団体が発足し、学校教育の中でも専門的な学科が設置され、具体的な交流活動など、民間を含めて大変活発になっている。この様な状況は非常に歓迎すべきであり、時流といった感じさえする。

私共の財団は、一九八五年設立し、ささやかであるが若者達の国際交流を通じた人材育成を目的に、県内の高校生を海外に派遣している。今年で五回目を迎え、この夏、同年代の若者達を海外から福島に招待し、郡山市でホームスティをしながら福島の生活を体験して戴いた。

当財団の事業から、国際交流を通して学ぶことの大きさを痛感している。以下、その雑感を述べてみたいと思う。

毎年各高校から推薦戴いた派遣生は優秀な生徒である。生徒達自身もこれからの体験に胸をふくらませ一生懸命である。約一か月の海外研修を終えて日本に帰ってきた時の生徒達を見ると、別人ではないかと思うことがよくある。男子生徒達が自然に女子生徒の重い荷物を手伝う。他人に対する心配りが違うのである。また行動が積極的なのである。勿論、この様なことを訓練するためのプログラムを作っている訳ではなく、体験の中で、直接異文化に触れ、ボランティアの家庭で言葉が不自由な中で生活しなけれ

 

 

 


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