教育福島0143号(1989年(H01)11月)-004page

季節の中で…

〜体験学習から〜

創立以来の伝統行事「湖岸清掃」

−県立湖南高等学校−

猪苗代湖の南岸に位置する湖南高校では、毎年、創立以来の伝統行事として猪苗代湖の湖岸清掃を行っています。

この奉仕作業は、四季折々に猪苗代湖を訪れる人々に気持ちよく過ごしてもらおうと行われるもので、今年も、172名の全校生徒が参加し、額に汗しながら5キロメートルの湖岸を手際よくきれいにしました。

先輩から受け継いできた奉仕作業

働く喜びと生産の喜びを味わう

−いわき市立川部小学校−

川部小学校では、「土に親しみ働く喜びや生産の喜びを体験する勤労生産学習」をテーマに農作物の栽培に取り組んでいます。

業間や創意の時間を使い、父母の協力も得ながら、稲、さつまいも、さといもなどを栽培し、11月には取れたもち米で、もちつき(収穫祭)をしました。年間を通したこれらの体験活動は、教室での授業をいっそう生き生きとさせています。

“みのりの秋”うれしい収穫作業

手をつなぎ心を結ぶ交流活動

−県立西郷養護学校−

西郷養護学校の小学部は10月3日に四郷村立米小学校との交歓会を、中学部は10月5、6日に西郷村立川谷中学校と合同野外活動を行いました。

一緒にダンボールの列車を作った交歓会、自然の中でハイキングや野外炊さんを楽しんだ野外活動、これらの交流活動をとおして、子どもたちは、お互いが生活を共有するための努力の必要性を理解し、友情を深めました。

グループ毎に列車のできばえを発表

思いやりの心をボランティア活動に

−会津坂下町立第二中学校−

会津坂下町立第二中学校の生徒たちが、老人ホームのお年寄りの車椅子を手押しする手伝いをしました。

現在、文部省指定の道徳教育研究推進校として研究に取り組んでいる同校ではボランティア活動を積極的に行い、県下クリーン作戦への協力、バス停等の清掃、リンゴの摘花作業の手伝い等で多くの人々から感謝され、生徒たちも大きな満足感を味わっています。

車椅子を押して近くの社寺へ(老人ホーム訪問)