教育福島0143号(1989年(H01)11月)-011page
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作活動である。
本校で用いているコンピュータには、FM音源が内蔵されているために、打ち込んだメロディーを、プログラムの一部を変えることによって、様々な音色やテンポで演奏することができ、意欲的な活動が展開されている。
3)クラブ活動など
それぞれの児童の興味や関心に応じた活動が行われている。BASIC言語を用いて簡単なプログラムを組み、ゲームを作ったり、様々なグラフィック画面を構成したりして楽しんでいる。
パソコン通信を用いて、自分の学校の様子を他の学校の友達に知らせたり、他の学校の様子を知ったり、情報のやり取りという面にも、活動が広がってきている。
また、子どもたちが使いたいときに自由に使えるように、コンピュータ室をできる限り開放している。業間や放課後には、たくさんの子どもがコンピュータ室を埋めつくす。学級・学年の枠を越えて、互いに教えたり、教えられたりしながらコンピュータに向かう子どもたちの姿が見られる。
子どもたちは、時間を確保してやるだけで、いろいろな活用を工夫し始める。最近、学級日記や学級新聞をワープロソフトを用いている学級も多くなってきているが、これも、子どもたちが始めたことである。
(3)教育支援・管理面における活用
1)教育支援
援業の中に直接位置づけなくとも、教育活動を側面から援助できるようなコンピュータの活用も大切にしている。
a.図書の検索
児童が読みたい本をすぐ探せる、調べたいことがどの本に書いてあるのかがすぐわかるようにと作成したのが、「図書検索システム」である。
学級指導や図書委員会の活動にもこのシステムが用いられ、子どもの読書への意欲づけが図られている。
b.理科室探検
理科では、子どもたちが実験を進めるときに、実験器具などがすぐにさがせるようにと、「理科室案内のためのソフト」を作成した。児童だけでなく、教師が必要な器具などを探すのにも十分たえられるソフトであり、今後の具体的な活用が楽しみである。
2)教育管理
a.各種データ処理
成績処理やスポーツテストの集計処理、保健管理などにもコンピュータが活用されている。
スポーツテストの集計については、各学級担任がそれぞれテストのデータを打ち込み、その結果を考察している。成績処理にしても、スポーツテストの処理にしても、単なる数値だけではなく、グラフ化することによって、より具体的な判断資料を得ることができた。また、保健管理については、身長や体重、胸囲、座高はもちろんのこと、疾病歴や欠席日数など、その子の健康状況に関するあらゆるデータが入力され、児童一人一人の健康管理に大いに役立っている。
b.児童名簿、文書管理
児童名簿は、検索機能が十分に活用できることが大切である。同じ町内の児童だけを抽出してプリントアウトしたり、学級編成のために名簿をやりとりしたりすることができる。
研究集録の作成を全員で分担しているのをはじめ、児童名簿や行事予定表、会議の提案資料などはすべてワープロソフトを用いて作成し、データとして蓄積しておくことにしている。学校は、定型的な文書や計画書が多い。変更される部分を入力し直すだけですぐに使えるということは、時間の面でも労力の面でもたいへん効率的である。
五、研究の成果と今後の課題
(1)学習指導における活用
a.一人一人の学習速度の違いや、ものの見方や考え方など学習スタイルの違いにも応えることができるという確かな手ごたえを得ることができた。しかし、台数の関係から、個人としての活用方法やグループ構成など、一人一人に応えるということと容易に相容れない問題も出てきている。
b.コンピュータを用いるだけで児童の興味や関心は急速に高まり、学習の取り組み方が意欲的になった。それはコンピュータそのものに対する興味
資料「ロゴ活動計画ステップ1」
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