教育福島0144号(1990年(H02)01月)-006page
新年のごあいさつ
福島県知事
佐藤栄佐久
新しい年の門出に当たり、県民の皆様の御多幸をお祈り申し上げます。
昨年は、台風による災害に直面するなど厳しい一面もありましたが、福島空港や磐越自動車道の建設など主要プロジェクトが順調に進行し、総人口も県政史上初めて二百十万人台に達するなど、県勢は総じて着実な伸展をみたところであります。
これもひとえに、県政に対する県民の皆様の御支援と御協力の賜と、深く感謝を申し上げます。
さて、県政を取り巻く内外の情勢は、急速な高齢化の進行、技術革新や情報化、国際化の進展、価値観の多様化といった新たな時代への様々な変化を見せております。
今、新しい年を迎えるに当たり、私は、こうした時代の潮流変化に的確に対応しながら、知事就任以来の県政運営の基本姿勢である「クリーンで公平な県政」、「地域特性を生かした魅力ある地域づくりの推進」、「人材立県、技術立県の確立」、「バランスのとれた県政による調和ある県民社会の創造」を改めて肝に銘じまして、首都圏に近接し、広大な土地資源と豊かな自然に恵まれ、大きな可能性を秘めている本県の真に活力と魅力ある県土づくりと県民福祉の向上のため、県民の立場に立った県政の推進に最善の努力を傾けて参る決意であります。
皆様方の一層の御支援と御協力をお願い申し上げまして、新年のごあいさつといたします。