教育福島0144号(1990年(H02)01月)-036page

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第一位は、「子どもの忍耐強さや困難に耐える力」、第二位は「子どものしつけに対する親の態度」、そして第三位は「子どもの基本的生活習慣」で、以下「子どもの自立心」、「親子の信頼関係」の順になっています。

「親自身の人間形成」や「夫婦の信頼関係」といった内容も登場しますから、世の親たち自身にとっても現実は厳しいようです。

子どもの幸せを願わない親はないと思います。しかし、親の願いがストレートに子どもに伝わるとは限りません。

まして、「親自身の人間形成」や「夫婦の信頼関係」が不充分なもの、未熟なものであったなら、家庭教育の基盤は安定しているとはいえません。

子どもを支える土台(親の存在)が不安定なものなら、子どもにとって家庭は居心地のよいところ、心安らかな家の庭とはなりえないでしょう。

健全な、望ましい家庭教育実現のためには、その条件整備もまた大切な意味合いをもってくるといえます。

 

(二) しつけや教育カを豊かにすることを妨げているもの

図2をごらんください。

家庭のしっけや教育力を豊かにすることを妨げている原因を探ってみると、際立って多い項目はないようですが、「親子が共に作業(活動)する機会の不足」一二十九。パーセント)、「学業成績に直接結び付かないしっけに対する

 

図2 家庭におけるしつけや教育するカを豊かにすることを妨げている原因

 

 

 

 


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