教育福島0145号(1990年(H02)02月)-022page

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取り入れるよう努める。

(四) 児童の発達段階に即した鑑賞指導ができるよう、計画的に資料の収集に努める。また、表現と鑑賞の一体化を図り、表現意欲を高める指導法の改善・工夫に努める。

(五) 作品の評価のみに偏ることなく、表現製作の過程を重視する評価を工夫するなど、表現製作への意欲を高める個人差に応じた指導の改善に努める。

 

三、施設設備の整備、活用を図るとともに、美的な環境の構成に努める

(一) 施設設備を整備、充実するとともに、効果的な活用を工夫する。

(二) 材料や用具の正しい扱い方や指導法について研修を深めるとともに、事故防止のための指導を徹底する。

(三) 美的な環境構成を工夫したり、校内に作品を展示し、解説を加えたりして、作品に親しませ、鑑賞の仕方を身に付けさせる工夫をする。

 

家庭

 

望ましい実践的な活動を通して、家庭生活をより良くしようとする能力や態度を育てるため、次の点に努力する。

 

一 新学習指導要領の趣旨を生かし、移行措置に基づく指導計画を作成する

(一) 児童の生活経験や第四学年までの各教科の学習、並びに内容の発展性、系統性を踏まえ、題材の構成及び配列を工夫する。

(二) 指導内容の重点化を図るため、題材内容や分量を指導時数との関連から考慮し、実験・実習・製作等の実践的活動が十分行われるようにする。

(三) 消費者としての基礎的な知識の習得や態度の育成が図られるよう、意図的に計画に組み入れる。

 

二、実践的・.体験的な活動を通して、つくる喜びや仕事の楽しさを体得させるよう指導法の改善に努める

(一) 日常の生活を見つめ、そこから生まれた児童の疑問や問題意識を大切にすることにより、意欲的な学習が展開されるようにする。

(二) 実験・実習・調査等の活動を通して、基礎的な知識や技能を身に付けさせるため、次の点に留意する。

○ ねらいを達成するために、活動内容を最も効果的なものに精選する。

○ 基礎的な技能の定着については、練習の機会を確保するとともに、指導法を工夫し、確実に身に付けさせるようにする。

○ 標本・資料・スライド・OHP・VTR等の視聴覚教材・教具を積極的に活用し、指導の効果を高める。

(三) 実践的な態度を育てるため、日常の生活の中で生かそうとする実践の計画を立てさせる手立てを工夫する。

(四) 知識・理解・技能・関心・態度等について、観点・方法を明確にして評価を行い、指導と評価の一体化を図る。

 

三、学習効果を高めるため、施設設備を整備してその活用を図るとともに安全指導と安全管理に努める

(一) 実践的な活動が効果的に進められるよう現有施設設備の活用と計画的な整備充実に努める。

(二) 実習に際しては、用具類を正しく取り扱う安全指導に努めるとともに、用具の手入れ、後始末等、学習環境の整理整とんに努める。

(三) 児童の学習意欲を高めるため、作品や学習資料を貼付する等して、魅力ある家庭科室の経営並びに備品の安全管理に努める。

 

体育

 

適切な運動の経験と身近な生活における健康・安全についての理解を通して運動に親しませるとともに、健康の増進と体力・運動能力の同士を図るため、次の点に努力する。

 

一、意欲的な学習活動が展開できるよう指導計画の改善・充実に努める

(一) 地域や学校の実態及び児童の心身の発達段階や特性を十分考慮して、六年間を見通した各学年の目標や内容等を的確に設定し、調和のとれた指導計画を作成する。

(二) 目標及び内容が複数学年で示されていることとの関連で、二つの学年を一つの単位として、その中で各運動種目の単元構成や年間配当、時間配当を工夫する。

 

二、運動の特性に触れ、楽しさを体験させるよう指導法の改善に努める

(一) 児童の実態を的確に把握し、指導のねらいや内容の重点を明確にして指導に当たる。

(二) 運動の特性を踏まえ、各種の運動の基礎的・基本的な事項の指導の徹底を図り、運動能力の向上に努める。

(三) 一人一人が自己の能力に応じた課題に取り組めるよう指導内容・方法を工夫する。

(四) 学習意欲を高めるための評価の仕方を工夫する。

 

三 計画的・継続的な指導により、体力・運動能力の向上に努める

(一) 地域や学校の実態及び児童の体力・運動能力や健康状態等を的確に把握し、それにふさわしい学校の全体計画を作成して指導に当たる。

(二) 教科体育の単位時間の中に、走る運動、跳ぶ運動、鉄棒運動等を位置付け、年間を通して計画的に実践する。

 

 

 


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