教育福島0145号(1990年(H02)02月)-023page

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(三) 創意を生かした教育活動の時間等を活用し、体力つくりを推進する。

(四) 施設、用具の活用を図り、自ら進んで心身を鍛える場の設定を工夫し、指導に当たる。

(五) 保健・安全及び給食指導との連携を密にし、総合的な体力つくりに努める。

 

四 保健学習の充実と事故防止に努める

(一) 教材の精選と指導の重点化を図り、計画的な授業の展開に努める。

(二) 教材研究、資料の収集、教育機器の活用等により、魅力ある保健学習が展開できるよう努める。

(三) 施設、用具の定期安全点検を実施し、潜在危険箇所の除去に努め、事故の絶無を期する。

 

中学校

−各教科の指導の重点−

 

国語

 

言語の教育としての文場を一層重視し、ねらいに合った有効な言語活動を組織するとともに、表現力・理解力の育成を図る。

 

一、国語力を養うための基礎となる言語事項の指導を充実する

(一) 言語事項(1)の指導については、新中学校学習指導要領で各学年で配当された事項を各学年の単元、題材、単位時間の指導計画に重点的に位置付け、指導を展開する。

(二) 漢字学習については、新小学校学習指導要領第一章第一節の別表に新しく加えられた二十字を加えて指導するとともに、漢字の成り立ちを考えさせたりゲーム的取扱いを工夫するなど興味を持って学習させ、漢字の使用能力を高める。

(三) 書写の指導に当たっては、漢字の借書や易しい行書とそれらに調和した仮名の指導を通して、字形、配置形式、書体等基礎的な事項を習得させるとともに、第一学年三十五単位時間、第二・三学年十五〜二十単位時間を確保するように努める。

 

二、「表現」の指導を計画的に行い、表現力の向上を図る

(一) 作文の指導については、第一学年は三十五〜五十五単位時間、第二・三学年は三十〜五十単位時間の指導計画に改訂するよう努める。

(二) 生徒の感動や書く意欲を大切にするとともに、作品への適切な評価や作品集の作成などを通して書く喜びを味わわせる。

(三) 音声言語による表現については、相手意識や目的意識を育てることをねらいに教材の開発に努め、討論会やパネルデスカッション等、多様な言語活動を組織する。

 

三、確かな理解力を高めるため、文章を正確に読む能力を養うとともに、読書生活の充実を図る

(一) 文字言語による理解では、文章を正しく理解し、鑑賞する能力や態度を育成するため、単元や単位時間の中に、内容・系統を考えて、個の読みや書く活動を位置付ける。

(二) 古典の指導については、音読を積極的に取り入れ、生徒が古典の一部を口ずさめるようにするなど、古典に親しませる過程で、古典や漢文を理解する基礎が養われるようにする。

(三) 音声言語による理解力の育成では、正確な聞き方に重点を置き、音声言語による表現力との関連を図り、メモを取らせたり、視聴覚機器を活用したりして指導の効果を高める。

(四) 読書生活を豊かにするため、学校図書館の積極的な利用を促す具体策を講じ、読書の楽しさを味わわせる。

 

四、教材研究を深め、効果的な指導法を工夫するとともに、言語環境を整え生徒の言語生活の向上を図る

(一) 主体的な学習態度の一層の育成を図るため、課題や本時のねらいを板書するなどして課題意識を高めるとともに、領域や文種に応じた学習の仕方を身に付けさせるよう指導を工夫する。

(二) 一単位時間においては、終末段階に、学習内容のノートへの整理や語句・文法等の学習の内容に即した練習、音読・朗読等を取り入れ、基礎的・基本的事項が定着するよう配慮する。

(三) 正しく美しい日本語の定着を意図した諸掲示や話し方、板書・校内放送等を充実することにより、学校全体の言語環境を整え、生徒の言語生活の向上を図る。

 

社会

 

生徒の主体的な学習を促進し、基礎的・基本的事項の確かな定着と思考力、判断力などの能力の育成を図るため次の点に努力する〇

 

一、基礎的・基本的事項を明確にし、教材の開発と生徒の実態に即した「生き生きとした授業」の展開に努める

(一) 学習指導要領の目標、内容について研究を深め、各分野の系統及び関連をとらえ、基礎的・基本的事項を明確にする。

(二) 諸検査や調査により生徒の学力、興味・関心、意欲などを的確に把握

 

 

 


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