教育福島0145号(1990年(H02)02月)-030page

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選択が可能なように、多様な教育課程の類型を設けるとともに、生徒の実態を踏まえた教科書の選択をするよう努める。

 

二 生徒の能力・適性等の多様化に対応するため、学習指導法の改善に努める

(一) 授業を展開するに当たっては、学習内容を明示するとともに、生徒の到達目標を具体的に設定し、生徒一人一人がそれに迫ることができるように配慮する。

(二) 観察、実験を適切にとり入れるとともに、教材、教具の工夫・開発に努め、生徒が興味をもって積極的に学習に参加するように、指導方法を改善する。

(三) 教育機器の特性を十分に把握し、その適切な活用により、授業の活性化を図る。

(四) 生徒一人一人の学習が成立するよう、指導の個別化と学習の個別化に配慮する。そのため、一斉指導の他に、個別学習、グループ学習等の学習形態をとり入れるよう努める。

(五) 学習の評価に当たっては、認知面のみの評価にとどまらず、情意面・技能面を含め総合的に評価するように、その方法を研究する。

 

三 観察、実験に当たっては、事故の防止に十分に配慮する

(一) 観察・実験における基本操作の技能については、生徒各自が十分に習熟するように配慮する。

(二) 野外調査・採集等の実施に当たっては、予備調査を行うなどして、事故の防止に万全の注意を払うように努める。

(三) 有害物質等の取り扱いについては、その使用法、使用後の処理等に十分に留意する。

 

保健体育

 

保健体育では、計画的に運動する習慣を育てるとともに健康の増進と体力の同上を図り、明るく豊かで活力ある生活を営む態度を育てることをねらいとしている。

このため、体育では、生徒一人一人に運動に親しむ習慣を身に付けさせることに重点を置き、保健では、主として自室的に健康な生活を実践することのできる能力と態度を育成することに重点を置いて指導することが大切である。

 

一 指導計画の改善に努める

 

◎ 体育

(一) 総則の趣旨を生かして、学校における体育活動が有機的に関連し、調和を保つよう配慮する。

(二) 地域や学校の実態を考慮するとともに生徒が特性等に応じて領域及び運動種目を選んで学習できるよう配慮する。

 

◎ 保健

(一) 総則の趣旨を生かし、健康・安全に関する具体的問題に即した実践的能力の発達を促すよう配慮する。

(二) 中学校との関連を図るとともに地域や学校及び生徒の実態に即して指導内容を精選し、内容相互の系統生や関連性を明確にして指導計画を立てるよう配慮する。

 

二 学習指導の改善・充実に努める

 

◎ 体育

(一) 運動の特性や課題に応じた指導の充実を図るとともに、生徒の能力や適性に応じた指導法を工夫し、個性の伸長に努める。

(二) 学習意欲を高めるため、生徒の実態に即した目標を設定するとともに、評価の観点を明らかにし、自主的な学習ができるよう配慮する。

 

◎ 保健

(一) 生徒の健康に関する認識の実態を把握し、それを指導過程に十分生かすよう工夫する。

(二) 学習への興味・関心を高めるため資料や教育機器等の適切な活用に努める。

 

三 生涯スポーツの基礎づくりと体力・運動能力の向上に努める

(一) 生徒の能力・適性に応じた運動種目の選択制を積極的に導入し、一人一スポーツの奨励に努める。

(二) 生徒の実態を的確に把握し、一人一人の体力・運動能力に応じた運動処方を工夫し、その実践指導に努める。

(三) 体力つくりの意義やトレーニングの方法・原則を理解させ、主体的に運動やスポーツに取り組むようその指導に努める。

(四) 施設・用具の活用を図り、スポーツに親しむ環境づくりに努める。

 

四 事故防止に努める

施設・用具の定期点検の実施と潜在危険箇所の除去に努め事故の絶無を期する。

 

音楽

 

指導に当たっては、生徒の実態及び学校の実情に応じて、各領域の指導内容の精選と重点化を図るとともに、指導法の改善に努め、教師自らが音楽芸術の持つ底知れぬ深さ、美しさに着目し、広い視野に立って生徒一人一人が心から真の音楽美にふれる指導が望まれる。

 

 

 


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